「生きているハチ公」の“意外すぎる姿”をナマで見た…!「都知事選出馬」ドクター・中松氏が明かした、驚愕の「発明半生」
今年96歳を迎えるドクター・中松氏は、今回で8回目となる都知事選への出馬を表明した。 【写真】これはすごい…!ドクター・中松氏が「超イケメン」だった頃! 前編記事『これまで没収された供託金は5000万円以上…! それでも今年96歳のドクター・中松氏が「都知事選」に出るワケ』では、そんな中松氏の政治に対する思いを聞いている。 本記事では、その知られざる半生に迫った。
吉田茂元総理との交流
現在95歳のドクター・中松氏は、歴史の生き証人でもある。 政治にまだ興味がなかった30歳の頃、実は超有名政治家と交流があったという。その政治家というのが、吉田茂元総理だ。戦後の日本を立て直し、国際社会への復帰を実現させたトップリーダーは、退陣すると神奈川県大磯市で余生を過ごした。 「もともと僕は佐藤栄作元総理の長男と同級生で、仲が良かったんです。そのつながりから吉田元総理とも知り合い、大磯の私邸に招かれるようになりましてね。発明の話をしょっちゅうしました。 一緒に写った写真を見せるとみんな驚くんです。『撮影が大嫌いだった吉田元総理が笑っている! 』って。僕と会うときはいつもニコニコしていて、好々爺という感じでしたけどね」(以下、「」内は中松氏) さらに8歳のときには、図らずも歴史の目撃者となったそうだ。1936年2月26日、1500名の兵を率いた青年将校たちが大規模なクーデターを起こし、高橋是清や斎藤真といった政府の重鎮の命を奪った。二・二六事件である。 「その日は前日から降り続ける雪で、外は一面真っ白でした。当時住んでいた千駄ヶ谷の家から明治通りのほうを見たら、機関銃がズラーっと並んでいましてね。しかも軍服を着た兵隊さんもウジャウジャいる。子どもながらに異様な光景だったのをよく覚えています」 これだけでない。誰もが知る、あの渋谷のシンボルも生で見たことがあるという。
コロナ禍に発明品がバカ売れ
「さっき千駄ヶ谷に住んでいたと言ったじゃないですか。渋谷のほうにもしょっちゅう遊びに行っていて、そのときに生きている頃のハチ公を見たことがあります。当時僕は6歳くらいだったかな。体がまだ小さかったから、ハチ公がとても大きく見えました。 いまの銅像はずいぶん姿勢良く座っているけど、実物はもっとだらしなく寝そべっていましたよ。近くで見るとけっこうくたびれていましたね」 そもそも中松氏が、一体どのようにして生計を立てているのか疑問に思っている人も多いのではないだろうか。 もちろん気ままに発明するだけの世捨て人ではない。29歳で起業し、いまも変わらず自らの会社で代表取締役を務めている。れっきとしたビジネスマンでもあるのだ。 「外部から資金調達すると自由に発明ができなくなります。だから僕は社内に利益を生み出す部門を作って、そのお金でずっと発明を続けているんです。工業用の粘着テープはそのひとつ。自動車や航空機など幅広い製品に使用されています」 ちなみに、オリジナルの発明品も売れているという。直近の大ヒット商品は『スーパーメン SUPER M.E.N.』だ。 機能的にはフェイスシールドと変わらないが、市場に投入するのがとにかく早かった。コロナが猛威を奮っていた2020年に発売をスタートさせると、注文が殺到。あまりの反響ぶりに出荷が間に合わないほどだったという。