光と影の芸術 装飾色彩豊か ステンドグラス協会展 茨城・日立
第13回SGAJ日本ステンドグラス協会展が5日、茨城県日立市幸町の日立シビックセンター1階ギャラリーで始まった。色彩豊かに細やかな装飾が施されたガラスの芸術作品55点が並ぶ。入場無料。同展は10日まで。 同展は、同協会(高木成忠会長)の会員が創作活動の成果を発表する場で、副会長で同市内に工房を構える大久保重美さんが初めて同市に誘致した。コロナ禍の影響を受け、開催は8年ぶり。協会として初めて実施した一般公募の入選作品も展示している。 会場の作品は縦横2辺の長さが計180センチ以内のものが中心。宗教的な柄や和服姿の女性、動物や花などの柄を表現した作品がそろうほか、ランプや羽子板、オブジェなどもある。 英国王立ワードアンドヒューズ工房で1883年に製作された「ロザリンド」など100年以上前の貴重なアンティーク作品4点も特別展示。会場内は照明を落とし、自然光が入る場所もあるため、豊かな光の表情が楽しめる。 実行委員長の大久保さんは「レベルの高い作品がそろっている。ステンドグラスは光と陰影がつくる芸術。その美しさを楽しんでもらえれば」と話す。 午前10時から午後6時まで。
茨城新聞社