【時系列でわかる⑬】イスラエル首相「戦争はあと何か月も続くだろう」(26日~12月31日まで)
10月7日、中東パレスチナ自治区のイスラム組織「ハマス」が、イスラエルに向けてロケット弾などによる激しい攻撃を開始。イスラエル側も反撃し、武力衝突が激化しています。 ガザ地区で人道支援を続ける国連機関が30日、「人口の40%が飢餓の危機にある」と窮状を訴えました。 戦闘は続いていて、ガザ地区の保健当局は30日、24時間で165人が死亡したと発表しました。 こうした中でも、イスラエルのネタニヤフ首相は30日、「戦争はあと何か月も続くだろう」と強調していて、事態の打開は見通せない状況です。 武力衝突をめぐる動きを、時系列でまとめます。 (記事中の日付は原則、現地時間です)
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■12月26日 イスラエル軍 ハマスとの戦闘「今後何か月も続くだろう」 ネタニヤフ首相“和平3条件”米紙に寄稿
イスラエル軍は、26日、イスラム組織ハマスとの戦闘について、「今後何か月も続くだろう」として、パレスチナ自治区ガザ地区での攻撃を続ける姿勢を改めて強調しました。 イスラエル軍のハレビ参謀総長は26日、「ハマスとの戦争は今後何か月も続くだろう」と述べました。その上で、「テロ組織の解体に近道はなく、粘り強く戦うしかない」と述べ、ガザ地区での攻撃を続ける姿勢を改めて強調しました。 こうした中、イスラエルのネタニヤフ首相は、アメリカのウォール・ストリート・ジャーナルに寄稿し、和平の条件として「ハマスの壊滅、ガザ地区の非武装化、脱過激化」の3つを挙げました。その上で、「第二次世界大戦後、ドイツと日本は脱過激化に成功した」と持論を述べています。 一方、イスラエル軍とイスラム教シーア派組織ヒズボラとの間でも攻撃の応酬が激化しています。 イスラエル側は、26日、レバノンのモスク周辺から発射されたミサイルが、北部の教会に着弾したと発表し、「外交的な解決ができない場合などあらゆるシナリオに備えている」として、ヒズボラ側をけん制しました。