日産株が午後急騰、エフィッシモ系のファンドが大株主に浮上
株価上昇続く可能性
アイザワ証券投資顧問部の三井郁男ファンドマネジャーは、決算発表後に株価が大きく下げたことから「ショートカバーが入りやすいところもあった」とした上で、アクティビスト投資家であるエフィッシモが株式を保有したことを受け、日産が他社との合併や構造改革を迫られる可能性はあるとの推測から、株価の上昇は続くだろうと話す。
一方で、自動車業界が激変期を迎えている中で日産の商品開発スピードなどが劣後しているのは「否定できない事実」とも指摘。投資に向けるべき資金が生み出されていない状況を踏まえると、同社が構造的に変われるかについては「割り引いて考えた方がいい」との見解を示した。
アシンメトリック・アドバイザーズのストラテジスト、アミール・アンバーザデ氏は、サンテラの狙いについて、日産に自動車の製造を止めさせたり資産を切り売りしたりして利益を得る可能性を指摘した上で、日産が抱える問題はアクティビストが力を貸すことができるレベルをはるかに超えていると述べた。
(更新前の記事で株数を訂正済み)
--取材協力:稲島剛史.
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Masatsugu Horie, Yasutaka Tamura, Hideyuki Sano