“空気中”にもカビは存在する!?“肺炎”を引き起こすカビも!? 「カビ」の生態について東京農大・小西良子教授が解説
◆食品にカビが生えないようにするには?
続いて「カビがどこに住んでいるかというと“土”なんです。道を歩いていても、そこら中にカビはいますし、空気中にもいっぱいいるんです」と小西教授。そこで川瀬が「作物は畑の土で育てますが、なぜ(育つ過程で)作物はカビないのですか?」と質問すると、「それはカビに対して抵抗力を持っているからなんです。ちなみに、人間も皮膚によって(カビなどから)守られています」と解説します。 また、小西教授いわく、カビのなかには“肺炎を引き起こすカビ”もいて、呼吸器不全などを患っている人が、何らかの原因によってカビを吸い込んでしまって肺炎になってしまうことも。とはいえ、「カビは人間よりも前に生まれているので、尊敬してあげないといけない。カビあっての我々ですから」と持論を述べます。 なお、食品にカビが生えないようにするために気を付けるべきこととして“酸素を抜くこと”を挙げます。というのも、酸素と適度な温度がなければカビが生えないため、保存する際は空気をしっかり抜いて密閉したり、冷蔵庫に入れて保存することで、カビの発生を軽減できるそうです。最後に川瀬が“今後の研究”について伺うと、小西教授は「人間の体に入った“カビ毒”を解毒するための研究を進めていきたい」と話していました。 (TOKYO FM「あぐりずむ」2024年6月18日(火)、6月25日(火)放送より)