DMM Cryptoが資金調達、ファイナンスサービスの拡充とグローバル展開を目指す
DMM Cryptoは、Web3経済圏を支えるファイナンスサービスの拡充とグローバル展開を目指して、資金調達を行ったと10月18日に発表した。Web3とデジタル資産に特化したベンチャーキャピタルのネオクラシック・キャピタル(Neoclassic Capital)をリードインベスターとして迎え入れ、クオンツトレーディング会社Prestoとともに新たなグローバル戦略パートナーシップを締結した。 DMM Cryptoは、DMM.comのWeb3事業子会社で、7月30日付けで社名をDM2C Studioから変更した。さまざまなビジネスやクリエイターが参加する、持続可能で新しいWeb3経済圏「Seamoon Protocol」の構築を目指している。「Seamoon」は「海月(くらげ)」の「海」と「月」を英訳した造語で、不老不死といわれるベニクラゲをモチーフにしている。 同社は8月、AIとブロックチェーンを活用した地図データビジネスを展開し、DePIN(分散型物理インフラネットワーク)の代表的事例として注目される米ハイブマッパー(Hivemapper)社との提携を発表。9月には、Web3ポーカーゲーム「Crazy Poker Zone」を2025年春以降にリリースする計画を発表、またステーブルコインの発行に向けてProgmat社との共同検討の開始を発表するなど、Web3領域でのビジネス展開を活発化させている。 リードインベスターのネオクラシック・キャピタルは、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)の共同創業者マーク・アンドリーセン(Marc Andreessen)氏、同じくゼネラルパートナーのクリス・ディクソン氏(Chris Dixon)などが支援する注目のVC。共同創業者でマネージングパートナーのスティーブ・リー(Steve Lee)氏は、韓国で生まれ、幼少期を日本で過ごし、アメリカ、シンガポールでの経験も持つ。同VCは、米国とアジア、さらには機関投資家と暗号資産業界の間のギャップを埋めることを目指してる。5月、CoinDesk JAPANは来日したリー氏にインタビューを行った。 関連記事:欧米の投資家は日本、アジアのどこに、なぜ注目しているのか──日米を知る投資家、ネオクラシック・キャピタル共同創業者に聞く リー氏はリリースで「私たちは、新しいテクノロジーを積極的に取り入れる起業家精神で知られる、日本を代表するエンターテインメント複合企業としてのDMMの実績を高く評価しています」「Neoclassic Capitalは、DMM Cryptoの日本国内およびグローバル展開に向けたビジョンを支援できることを大きく期待しています」と述べている。 同じく共同創業者でマネージングパートナーのマイケル・ブセラ(Michael Bucella)氏は、「日本最大級の非上場企業の一つであるDMMグループが提供するSeamoon Protocol (SMP)と提携し、彼らのIP開発力と数千万人のユーザーをweb3業界にもたらすことをとても楽しみにしています」と述べている。 また今回、パートナーシップに加わったPrestoは、2014年にシンガポールで設立されたクオンツトレーディング会社。2017年から暗号資産分野に進出し、トレーディングおよび投資活動を展開している。 DDM Crypto代表取締役CEOの加嵜長門氏は「私たちDMM cryptoは、DMMグループが得意とするゲーム領域を中心に、web3の新しいエンタメサービスを「いつでも」「だれでも」楽しむことができる経済圏構想「Seamoon Protocol」を推進しています」「今回のパートナーシップを通じて、経済圏を支えるファイナンスサービスの拡充と、グローバル地域へのエンタメサービス拡大をさらに加速していきます」とリリースで述べている。 |文:CoinDesk JAPAN編集部|画像:リリースより
CoinDesk Japan 編集部