STARTO社、チケット転売サイト「チケジャム」と裁判へ Snow Manのチケット全1224件の出品者特定に向け開示請求
STARTO社「不正転売チケットは無効、所持者の入場も拒否」
チケットの高額転売を巡っては、2019年にチケット不正転売禁止法が施行。違反した場合は、一年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金、またその両方が科せられる。 しかし、取り締まりが強化されている状況にもかかわらず、アーティストやタレント、スポーツのイベントなどでチケットの高額転売は止まず、社会問題となっている。 STARTO社も9月5日、「チケット流通センター」への開示請求を報告した発表の中で、「『なにわ男子』のイベントだけでも3000件以上の転売があり、うち100件以上が10万円を超える価格で出品されていました」と、その膨大さを訴えている。 なお、今回STARTO社が法的措置を講じることになった「チケット流通センター」では、STARTO社所属タレントの販売ページにのみ、注意書きが行われている。 【STARTO社所属タレントの販売ページに記載された文言】 チケット流通センターでは出品者へチケット不正転売禁止法に関する注意喚起を継続していますが、出品者によりチケット価格が高額に設定されている場合もあります。チケットをご購入の際には冷静なご判断をお願いいたします。 一方、「チケジャム」には、個別の注意書きはないものの、サイトのトップページに「STOP不正転売」と題したバナーを掲載。リンク先のページでは、チケット不正転売禁止法の施行に伴う注意喚起が掲載されている。 STARTO社においては、不正に転売されたチケットは、規約により無効とされ、所持者の入場も拒否される。 発表でSTARTO社は、「当社はYC社と協力のうえ、1人でも多くのファンの皆様に適正な方法でチケットが行き渡るようにするため、今後もチケットの不正転売に対して徹底的に対策を講じていく所存です」とコメントしている。
恩田雄多