小池都知事の定例記者会見9月30日(全文1)盛り土なしを決定したプロセス
今回の報告を受けて
いずれにいたしましてもまずはこの報告書をベースにいたしまして、今回のこのような問題が再び起こらないように、そしてまた豊洲の市場の問題、これは非常に複雑化している中において、特に安心・安全で地下水のモニタリングが十分でないということで9回目の採水を、その結果を待ってということで私は延期しているんですね。この空間が地下にあった、盛り土がされていなかったということではなくて、安心・安全の観点から2年間のモニタリングをしっかりと終えて、そして1月半ばに出てくるその結果をまず見ないと、本当の意味で安心・安全ではない、宣言が、私として、都知事としてできないということを申し上げてきたわけでありまして、この、今日出てきた報告書というのは組織の中で情報共有ができていなかった、情報公開が、間違った公開をしてきて、それからこの巨大組織の中で建築、土木、そして環境、それぞれが縦割りであって、それぞれの責任の所在が不明確であったという別の問題が途中から生じてきたことでございまして、そういった意味で今回の報告、これはむしろさらに都庁の構造問題につながってくると思いますので、今のような方法で、さらにこの組織、都庁のガバナンスがしっかりと働くように、そしてまた都庁の職員が高い志と、そしてまた士気を持って都民の皆さまのためにこれからもしっかりと元気に働けるような、そんな環境をもう一度取り戻していくためにも、そういった形で進めていきたいと、このように思っております。 ヒアリングについてはこれからもいろいろな関係者の方々に情報を提供してもらおうというふうに考えておりますが、たぶんご関心のある、前の、これまでの知事の方のヒアリングというのはまだ時間的な調整はできておりません。
都庁マネジメント本部の設置について
それから、これに関連するんですが、4番目のご報告であります。今の問題につながるんですけれども、都庁のこのマネジメント、ガバナンス、この機能強化をしなければならないという考えをベースにいたしまして、このたび都庁マネジメント本部なる組織を設置いたしました。これは今回の市場問題で情報が共有されていなかったこと、それから責任の所在が曖昧であったこと、そしてさまざまな都政運営上の数々の課題が浮かび上がったわけでございますので、それではどうするかということで、この都政の信頼を取り戻すというためにはマネジメントをもっと強化していく。そして重要な情報をきちんとそれぞれが縦割りを超えて共有していこうという、そういう、それを行うための会議でございます。 都庁マネジメント本部と、今、市場問題から立ち上がってきた問題点が書いてあるんですが、じゃあどうするかっていうことで、都庁マネジメント本部を設置したところでございます。そして今日午前中にすでに1回目の会議を開催いたしました。ここは4人の副知事、そして各局長等々が参加をいたしまして、むしろいい情報を分かち合うのも楽しいんですけども、むしろ今何が大変か、今は大変なことばかりですが、今後起こってしまって、そして大変な事態が起こるかもしれないといったような、今後、将来的な問題点等々、いい話よりもちょっと悪い話からみんな共有していこうよと。悪い話を共有というか、いずれにせよ情報を共有していきましょうというものであります。 最初、国で言うところの閣議というのもあるのですが、閣議もこれまではどちらかというとサイン大会みたいな話になったりいたします。もうすでに出来上がったのに大臣はサインをするだけといってサインマシンなどとも言われているわけでございますけれども、そういう形式的なものじゃなくて中身のあるものにしていきたいと思っております。これまでもさまざまな知事の下で、いろんな会議体があったりなかったり、途中でやめちゃったりとかいろいろあったそうなんですが、私はぜひ今回の問題のそれを解消していく、解決していくための方法として、まずはこの都庁マネジメント本部を設けたということでございます。 そしてこの会議で、都民目線で都庁全体に横串を差していく。そして一丸となって信頼回復に向けてまい進をするということを貫いていきたいと思っております。担当は政策企画局でございますので、詳しくはそちらのほうでお聞きいただければと存じます。私のほうからお伝えする4項目は以上でございますので、それでは幹事社に戻します。