海外留学したい高校生の「大学選び」 長期留学しづらい学部は?4年で卒業するには?
必要な英語資格は?
肝心の英語についてはどんな準備ができるでしょうか。 「入試で英語資格を活用する大学が増えているため、今は多くの高校生が英検対策などに力を入れているでしょう。まずはそれで十分ですが、留学に必要なのはTOEFLやIELTSなどのスコアです。ただし、英検2級レベルの人が手を出すと心が折れてしまうような難しい試験なので、高校1・2年のうちに英検2級、3年で準1級を目標に力をつけ、準1級が視野に入ってきたらTOEFLやIELTSにも挑戦するというのが理想です。そこまで伸ばせたら、大学受験でもGMARCH以上を狙える英語力になります。またTOEFLのスコアは2年間有効ですので、早めにとっておいて損はないと思います」
合格後の「解放感」に要注意
大学入学後は、力を入れておくことがもう1つあります。大学の成績です。大学3年の冬から就職活動が本格的に始まるため、1年間の留学は大学2年の秋から行くのが王道です。となると、学内選考は大学1年の秋。GPAも英語のスコアも、それまでに結果を出さなくてはならないのです。 「ところが現実には、大学受験からの解放感か、入学後に勉強がおろそかになって苦戦する学生が少なくありません。そのため、トフルゼミナールに通う学生たちには、遊んでもいいから大学の授業と英語の勉強だけは手を抜かないようにと伝えています」 逆に言えば、高校の時から英語力を高め、大学入学後もしっかりと勉強を続けることが、無理なく留学するカギになります。大学合格が決まったらすぐに留学にシフトチェンジできるよう、まずは幅広い情報収集と、いまできる勉強を進めていくことが大切です。
朝日新聞Thinkキャンパス