いつから言われているの!? たまに聞く「単車」という言葉の意味とは?
サイドカーの側車を外した、単体のバイク=単車説が有力?
バイクについて調べていると、さまざまな専門用語を目にします。「単車」という言葉もバイク用語ですが、具体的に何を示しているのかすぐにわかる人は、そういないかもしれません。 【画像】どうして「単車」と言うの?さまざまな説を画像で確認!(10枚) 「自動二輪車」「オートバイ」など、バイクにはさまざまな呼び方が存在しますが、実は「単車」もバイクの別称のうちのひとつです。
そもそもオートバイは和製英語であり、「auto(自動)」と「bike(二輪車)」を合わせた「autobike(自動二輪車)」からきたと言われています。自動二輪車は読んで字のごとく、エンジンやモーターを搭載して自動で走る二輪車です。 単車という言葉を漢字の意味のまま捉えると、「単独の」「単一の」「車輪」となり、そうなると一輪車を指しているようにも感じられます。バイクはふたつの車輪で走るものであるにもかかわらず、なぜ「単」という漢字が使われるのか......ますますその由来が気になるところです。 ではいったいなぜ、バイクが「単車」と呼ばれるようになったのでしょうか。 実は、バイクが単車と呼ばれる理由にはいくつかの説が存在します。まずひとつ目は、単気筒エンジンの「単」からきているという説。
単気筒エンジンは、もっともシンプルな構造を持つエンジンです。かつてのバイクは、ほとんどがこの単気筒エンジンを搭載していたため、単気筒エンジンの「単」を取って単車と呼ばれるようになったのではないかと言われています。 またふたつ目は、バイクのエンジン音、「タンタンタン……」からきているという説。 エンジン音が「タンタンタン……」と聞こえることから単車と呼ばれるようになったというわけですが、ではなぜ「タン」に「単」という漢字があてがわれたのかと言えば、明確な答えは不明のため、この説には少々疑問が残る部分があります。 しかし、ホンダ、ヤマハ、スズキを生み、“バイクのふるさと”とも言われる静岡県浜松市では、バイクのことを「ポンポン」と呼ぶ人も少なくありません。これは、黎明期の補助エンジン付き自転車は、排気音がポンポンと聞こえていたとされるため。 そこでポンポンと呼ぶ人が現れて徐々に広まったというわけです。このように、エンジン音から名前が付けられる場合もあるため、説としては否定できません。