イタリアのアルペンスキーヤー、マティルデ・ロレンツィさんが練習中の事故で死亡

（ＣＮＮ）　イタリアのアルペンスキーヤー、マティルデ・ロレンツィさんが練習中の事故で負ったけがが原因で亡くなったことが分かった。１９歳だった。イタリア国防省が２９日に確認した。 国際スキー・スノーボード連盟（ＦＩＳ）の声明によると、スキー界期待の星だったロレンツィさんはイタリアの南チロルにあるスキー場で練習中、深刻なクラッシュに見舞われた。 オリンピック・ドットコムによると、ロレンツィさんは直ちに手当てを受け、ヘリコプターでイタリア北部ボルツァーノの病院に搬送されたものの、病院で亡くなった。ロレンツィさんはイタリア陸軍のスポーツ部門に所属していた。 イタリア国防省はＸ（旧ツイッター）に投稿した声明で訃報（ふほう）について確認し、「最も深い哀悼の意」を表明。軍のアスリートでイタリアスキー界の期待の星でもあったロレンツィさんについて、「練習中に非常に深刻な事故に遭い、痛ましいことに命を落とした」と述べた。 ＦＩＳも「イタリア国防省が発表したマティルデ・ロレンツィさんの死に深い悲しみを覚えている。国防省はイタリア陸軍に所属する１９歳のアスリートに心からの哀悼の意を示した」と述べ、遺族や友人、ロレンツィさんを愛したすべての人に弔意を寄せた。 ロレンツィさんの姉で、Ｗ杯出場経験を持つスキー選手のルクレジアさんはＣＮＮ提携局ＳｋｙＴＧ２４の取材に、「笑顔に決意と情熱を秘めた彼女のことを決して忘れない」と語った。 ロレンツィさんは今年行われたＦＩＳジュニア世界アルペンスキー選手権の女子ダウンヒルで６位、スーパーＧで８位入賞を果たした。スーパーＧはジャイアントスラロームとダウンヒルの要素を組み合わせたアルペンスキーの種目。