「偉ぶる」ダメなリーダー、7つの見極めポイント 抑えたい大事なミッションはたった2つだけ
新年度を機に、昇進してマネジメントを任されることになった人、初めて部下ができた人、無我夢中で約2カ月を過ごして、そろそろ「マネジメントって何をどうすることなんだろう?」「どうやら自分はリーダーに向いていないかもしれない」など、さまざまな疑問や葛藤を抱える時期ではないでしょうか。 本稿では、入社3年目から約20年にわたってリーダーとしてのキャリアを歩み続け、数々の修羅場をくぐり抜けてきた木部智之氏の最新刊『リーダー1年目のマネジメント大全』から一部を抜粋し、新米リーダーが最速で結果を出すための仕事術を3回にわたってお伝えします。今回は1回目です。 【イラストで見る】リーダーはチームを束ねてビジネスの成果を出す
■いないとチームはまとまらない 突然ですが質問です。「リーダー」とは一体何でしょうか? リーダー、マネージャー、部長、課長、管理職など呼び方はいろいろありますが、役割は基本的に一緒です。組織やチームのトップとなる人のことをリーダーと呼びます。 では、なぜリーダーが必要なのでしょうか。この問いに答えるためには、リーダーがいなかったらどうなるかを想像してみるといいでしょう。 もしリーダーがいなければ、組織・チームの仕事はバラバラになってしまいます。
メンバーが方向性や足並みを揃えずにそれぞれの仕事をしてしまい、やりたいことをやりたいようにやるでしょう。サボるメンバーも出てくるかもしれません。これでは組織・チームとして十分な成果を上げることはできません。 リーダーは、チームに指針を示し、メンバーの力を束ねて、チームとしてのビジネス成果を出していかなければいけません。 これは歴史を振り返ってみても明らかです。 戦国時代の武将がまさにリーダーです。武将の指示によって兵が動き、声のかけ方1つで士気が高まったり、逆に落ちたりと、武将次第で戦の勝ち負けが決まるのが定石でした。ビジネスリーダーもこれと同じなのです。
■リーダーは会社から期待されている 「マネジメントの父」とも呼ばれた有名な経営学者・社会学者、P.F.ドラッカーは、マネージャー(リーダー)を「組織の成果に責任を持つ者」と定義しました。 こういわれても、リーダー1年目のあなたには、ピンとこないかもしれません。 でも、安心してください。実は、私もそうでした。むしろ、リーダー1年目のときは、そんなことを考える余裕すらなかった、というのが正直なところです。