中年の恋リア「あいの里2」ハマる人続出のワケ 今どきバズりのヒントも詰まる「熱量の高さ」
結果は優秀です。2023年の5月にNetflixで独占配信が開始されたシーズン1は、6週連続で日本のNetflix週間TOP10入りを果たし、2024年11月に始まったシーズン2も好成績を収めています。独占配信された初週は日本のNetflix週間TOP10ランキング(シリーズ部門)で1位を獲得、その後も上位に入り、5週連続で日本のNetflix週間TOP10入りしました。 ■タレント永野の切り抜き動画で話題拡散
YouTubeからテレビまで、あらゆるコンテンツが世の中に溢れるなか、良くも悪くもいかに熱量高く話題に上るかといった点もコンテンツの成功を判断する要素になっています。こうした観点からも「あいの里」は成功していると言えます。影響力のある人物の発言ならなおさらです。アイドルグループのSnow Manも「あいの里」を推しています。 タレントの発言が火をつけ、切り抜き動画がYouTubeやTikTok、X上で拡散されたことも。お笑いタレントの永野が「永野&くるまのひっかかりニーチェ」(テレビ朝日)で「あいの里」のコンセプトに対して物申した発言がまさにそれです。「恋愛というのは幾つになってもわかるわかる……オエってなる」という正直なコメントが番組に興味を持たせるきっかけを作っていました。
「会話を生み出すコンテンツ力」が重視されていることは、日本のNetflixコンテンツを統括するNetflix コンテンツ部門 バイス・プレジデントの坂本和隆氏のコメントからも裏付けることができます。 日本のNetflix会員数が1000万世帯に到達したことを受け、インタビューした際に「Netflixのようなクローズド(有料)メディアは、会話を生み出す企画性が如実に求められます。オーディエンスはまだ見たことのない新しさを体感し、それが感情移入につながっていくことが重要だと思っています」と答え、「あいの里」をその一例に挙げていました。