地域発の酒、出来上々 尾花沢、「幻酒翁山」「雪山ぶどうワイン」
尾花沢市宮沢地区で栽培した幻の米「さわのはな」を使った「幻酒翁山」と、市内産ヤマブドウを原料とする「雪山ぶどうワイン」が完成した。ともに地域団体が手塩にかけた逸品で、今年の仕上がりは上々という。 翁山は地域おこしグループ「宮沢翁塾」(菅藤広一会長)が手がけ24年目。秀鳳酒造場(山形市)が醸造し、1.8リットル換算で計2400本分を仕込んだ。菅藤会長は「近年は酒の質が上がったとの感想を頂くことが増えた。今回も爽やかな香りと味わいが楽しめる」と語る。 720ミリリットルで純米大吟醸が2700円から、特別純米酒は1850円から。ベニバーズおおさき、道の駅尾花沢花笠の里「ねまる」、おばね産直館「はいっと」などで取り扱う。 一方、ワインは尾花沢山ぶどう研究会(中山芳明会長)が2012年から手がけ、佐藤ぶどう酒(南陽市)が醸造。担い手の高齢化などで収量は昨年に比べ約2割減の540キロにとどまり、醸造本数は750ミリリットル換算で320本ほど。中山会長は品質良好とし「自然な甘さと酸味のバランスが良く、飲みやすい。クリスマスや正月に楽しんでほしい」と話した。
素材の良さを生かすため酸化防止剤は使っていない。1本3300円で市内の酒店などで販売している。