岩手で「国公立大」の野球大会初開催 “盛岡三コンビ”躍動した岩手大が初代王者に
「さらにいい大会にしたい」発起人が感じた課題と収穫
岩手大を率いた菅は試合後、「記念すべき第1回大会で優勝できてうれしい」と胸をなでおろした。また集客の面でも「同時期に一関市で社会人の大会(JABA一関市長旗争奪クラブ野球大会)が開催されたこともあって、想定以上にお客さんに入ってもらえた」と手応えを口にした。 一方、「身近に大学野球という環境があることを知ってほしい」と来場を期待していた小学生、中学生、高校生の観客は少なかったといい、「そこは第2回以降の課題。野球教室を開くなどほかのカテゴリーも巻き込んで、さらにいい大会にしたい」と意欲をのぞかせた。
「大会が終わって終了ではなく、今回の課題や成果を各大学に持ち帰って、秋リーグや今後につなげてもらうのがメインの目的。各大学が『打倒・私立』で勝利をつかめたらいいなと思います」。限られた練習時間の中で研鑽(けんさん)を積む国公立大戦士たちの挑戦は続く。
(取材・文・写真 川浪康太郎)