髙橋優斗は退所をHiHi Jetsとの単なる“別れ”にしない この先も変わることない5人の絆
髙橋優斗がジュニアとして存在する時間が、残りわずかとなった――。9月19日に、10月1日0時をもって所属していたグループ・HiHi Jetsを脱退し、STARTO ENTERTAINMENTを退所することを発表した髙橋。その一報は、多くの人を驚かせた。なぜなら、髙橋優斗という人はいちジュニアという存在にとどまらず、STARTO ENTERTAINMENTという事務所の未来をも予感させる人材としてHiHi Jetsのみならず多くの人に知られる存在だったからだ。 【画像】グループのセンターに立つ髙橋優斗 中学3年生まで野球に打ち込んできた髙橋。2015年に入所すると、少年野球チームを原点に持つ同事務所のイズムを継承する王道感を漂わせる存在として注目を集めていった。2018年から現体制のメンバーとなったHiHi Jetsのセンターとして活躍。歌やダンスはもちろんのこと、持ち前のフィジカルの強さを武器に事務所の伝統とも言えるローラースケートの練習にも励み、キラキラとアイドル感あふれるライブパフォーマンスで多くのファンを魅了してきた。 また、テレビに出演すれば中居正広からも「こんなにしゃべれるなんて、すごい」と太鼓判を押されるなど、安定感のあるトークセンスを発揮。瞬時に状況を読み、柔軟に対応できるバランス感覚の良さから、いつしかジュニアがメインとなるイベントやYouTube企画でMCを務め、東西ジュニアのまとめ役としても欠かせない存在感を放つようになっていった。 2023年にメジャーデビュー前にしてHiHi Jetsの初単独冠番組『HiHi JetsのHiしか言いません!』(テレビ東京ほか)がスタートすると、そのバラエティスキルがさらに花開く。9月28日深夜に放送された最後の5人旅でも、スタッフに突然置き去りにされた山奥で「見てください、みなさん。山の川なんですよ!」と、ただ山道を歩くだけではなく、川の水で道が濡れている道路の状況をすぐさま実況。そんな髙橋の立ち回りに、メンバーからも「(バラエティ)ロケすんな(笑)」とツッコミが入る。 さらに、道端で棒を見つければ、すかさず手に取ると「1回ちょっと片手剣でいくわ」とわんぱく最年長として期待を裏切らない行動に出る。そして、見つけたロケ車に向かって猛ダッシュも。「駅だけ教えてください!」と絶叫する姿は爆笑ものだった。そんな肉体派な笑いを取ったかと思えば、街の人から「カッコいい」と声をかけられるやいなや「お母さんが一番キレイ」なんてサラリと甘い言葉を口にする場面も。改めて、エンターテイナーとしての素質を感じさせる身のこなしだった。 また、バスに乗り込むと「5人で伊東に来たもんね」とプライベートでドライブ旅をした話が飛び出す5人。「優斗が『今からどっか行きたくね?』みたいなこと言い出して……」と、その旅の発端が髙橋のひと声だったと井上瑞稀が振り返る。ジュニアをまとめるだけでなく、HiHi Jetsというグループにおいても盛り上げ役を担っていたことを再確認する1シーンだった。 そして、番組で行った沖縄ロケが忘れられないという話になると、井上から「プライベートで行こうぜ。お前プライベートだったら行ける?」と尋ねられて「行ける!」と答える髙橋に5人から笑いが起こるのが印象的だった。HiHi Jetsとしての旅は一旦終着しても、ここから先は友人としてまた一緒に出かけることができる。そんな5人の変わらぬ絆を感じられた。