「1億4000万円入金した」オンラインカジノ賭博客を摘発 東京消防庁職員ら全国の男女57人を書類送検 ギャンブル依存症や多額借金に「違法」と知られず…
TBS NEWS DIG Powered by JNN
海外のオンラインカジノで賭博をしたとして、全国の男女57人が書類送検されました。国内での利用は「違法」。これを知らない人は少なくないようで、注意が必要です。 「スマホさえあれば、どこでもプレイできちゃう本格カジノ」 手軽さを強調して、“オンラインカジノ”を勧めるホームページ。海外のオンラインカジノ「ベラジョンカジノ」などにスマートフォンなどでアクセスし、暗号資産を使い賭博したとして、警視庁などに全国の男女57人が書類送検されました。 東京消防庁の男性消防隊員 「1億4000万円入金した。やめたくても借金がかさみ、続けていた」 任意の調べにこう話すのは、東京消防庁の男性消防隊員(35)。「バカラ」賭博などで、3000万円の負けがあったといいます。 オンラインカジノが合法な国や地域で運営されているサイトでも、日本からアクセスし、賭博をするのは「違法」になります。街で違法性について取材してみると… 高校生 「(違法だと)知らないです。一般的なゲームみたいな感じだと思っているので」 大学生 「(Q.違法なやつとは?)思わないから、興味本位とかで(広告を)押しちゃって、やり始めちゃう可能性もあって危ない」 「違法」と知らずに、勧誘の広告を目にしている人がほとんどでした。 専門家はギャンブル依存症に陥ったり、借金を抱えてしまったりする人が増えていると指摘します。 オンラインカジノ問題に詳しい新川真一司法書士 「1000万円、2000万円も、(借金は)ザラにあるんですよね。あっという間に多重債務状態、破産状態になってしまう。違法であり、犯罪だということを学校教育、社会教育を通じて行われるべきではないか」 立件されるオンラインカジノの利用者は全国であわせておよそ130人にのぼる見通しで、警視庁などは「賭博は犯罪で生活の破綻につながりかねない」としています。
TBSテレビ