新千円札は北里柴三郎博士 盛り上がる地元ではキタザトさん…
小国町の北里柴三郎記念館は入場者増
7月3日に新紙幣が発行されます。新千円札の肖像に選ばれたのは近代日本医学の父・北里柴三郎博士です。故郷、熊本県小国町の幹線道路には、生誕の地をPRするフラッグがずらっと並び、盛り上げムードです。 【動画】北里柴三郎の故郷・熊本の盛り上がり
北里柴三郎の生家などがある北里柴三郎記念館。新紙幣のデザインが発表された後、来館者数が急増し、昨年度は約3万2000人が訪れました。今年度に入ってからは、すでに前年の2倍だといいます。 北里柴三郎記念館 長浜光平さん 「新千円札が発行されるというのがだんだん周知されて、注目も高まってきているのかなと思います。記念館だけじゃなく、来たついでに小国町の観光も楽しんでいただけたらと思います」
敷地内には、去年9月、博士の愛称ドンネル(雷親父)の名前をつけたドンネル館がオープン。北里博士の生涯や功績を映像で伝えるシアターホール、専用タブレットやARを活用した解説など展示を充実させました。大正5年建造の北里文庫は、4月末から書庫を初公開。北里博士が地元の青少年のために寄贈した本や、当時、閲覧していた新聞などが保存されています。 小国町内の店舗も、関連グッズやグルメを開発しています。醤油店では、新千円札のハンカチやタオル、オリジナルラベルを貼ったもろみも登場しました。
七福醤油店 大塚知寛さん 「地元のお土産プラス、柴三郎博士をPRできる商品として考えました。柴三郎博士の千円札を握りしめて観光地を練り歩いて、千円札をいっぱい使っていただきたいという思い」 小国町役場では、オリジナルの柴三郎ポロシャツを職員が着用してPR。ふるさと納税の返礼品として小国町森林組合と小国杉を使った柴三郎グッズを作り準備を進めています。今後、県内外の小中学校の教育旅行も誘致したい考えです。 柴三郎プロジェクト係 北里宏葵さん 「県内外の方に生誕地小国町を知っていただきたいし、これを機に、小国町にぜひ足を運んでいただいて、観光面含めて、小国町全体が盛り上がっていけたらと思います」