夏休みの宿題未提出を怒鳴られ中3自殺 遺族「懲罰的で見せしめのような個別指導」当時の校長の安全配慮義務違反を主張 鹿児島地裁
鹿児島市の公立中学3年の男子生徒=当時(15)=が2018年9月、学校で個別指導を受けた後に自殺し、生徒の遺族が市に約6580万円の損害賠償を求めた訴訟の第3回口頭弁論が3日、鹿児島地裁(前原栄智裁判長)であった。遺族側は、当時の校長の安全配慮義務違反を主張した。 【関連】「二十歳のお祝いしていたはずが…」 5年前、中3の息子を自殺に追い込んだのは教師の「不適切指導」 裁判を起こした母の訴え
訴状によると、生徒は夏休み明けの宿題の未提出について、担任教諭から怒鳴られるなどして涙を流した後、自宅で自殺した。遺族側は書面で、日頃から教諭が行き過ぎた指導をしており、校長が改善策を取らなかったと主張。その結果「職員室という密室で、懲罰的かつ見せしめのような個別指導が行われた」とした。
南日本新聞 | 鹿児島