新千円札は北里柴三郎博士 盛り上がる地元ではキタザトさん…
郷土の偉人モデルのメガネも登場しました。熊本市のメガネ店は、6月20日から北里柴三郎モデルのメガネを200本限定で販売しています。 メガネの大宝堂 原田麻美さん 「当時(北里博士がメガネを)よくかけていた肖像画をもとに、多くのデザインの中から選びました。少しでもこのメガネを通じて博士の偉業を知るきっかけになってくれたら、とてもうれしく思います」 耳にかける部分の金手や、山型の鼻当てなど、当時のデザインを踏襲しながら、チタン製で軽くかけやすいメガネに仕上げたということです。
「キタザト」じゃないの?
新千円札の肖像に北里柴三郎博士が選ばれて以降、地元の放送局として悩ましいのが「北里」の読み方です。実は、KABだけが「キタザト」と発音しています。 2019年4月に新紙幣の発行を発表した当時の麻生太郎財務大臣は「キタサト シバサブロウ」と発音。財務省の発表に従って、全国のニュースでも「キタサト」と報じられました。 北里研究所(東京都)によると、博士がドイツ留学の際に、ドイツ語で「キタザト」と呼んでもらうために「Kitasato」と書いたとあります。ドイツ語で「ZA」はツァの発音になってしまうからです。これがきっかけで、英語圏でも徐々に「キタサト」と発音されるようになり、研究所の名前は「キタサト」しているそうです。
しかし、元は「キタザト」という名字。小国町にある北里柴三郎記念館は、施設名や資料、パンフレットにも「Kitazato」と表記しています。柴三郎の生家がある地域は、小国町北里(キタザト)で、小国町を中心に北里(キタザト)姓も多くいらっしゃいます。 ちなみに「キタサト」と発表した財務省に確認したところ、当時の担当者ではないとしながらも「東京の北里研究所や北里大学に聞いたのではないか」とのことでした。
新紙幣発行日に小国地域では
いよいよ、発行される新紙幣。熊本市に本店がある肥後銀行では、7月3日朝に日本銀行から受け取る新紙幣を当日のうちに県内の各支店へ配分します。こうしたなか、ある計画があるそうです。 肥後銀行地方創生室 品川晃一郎さん 「新紙幣発行当日の7月3日と4日には、小国地域には他の営業店よりもやや多く配分を予定しております。発行をきっかけに、より多くの方が小国町を訪れて小国町の地域活性化につながればいいなと思っています」 県内の各支店で7月3日から5日まで、両替手数料を無料に。さらに、肥後銀行の移動店舗車ハモニカーを小国町へ派遣して、新紙幣に両替できるイベントも開くということです。 肥後銀行地方創生室 品川晃一郎さん 「たくさんの方に新紙幣を手に触れていただいて、北里柴三郎に思いを馳せていただければと思っています」