宮田裕章氏プロデュースの万博パビリオンユニホームが完成「普段は環境に弱そうな服ばっかり着てますけど…」
慶大医学部教授で、データサイエンティストの宮田裕章氏(46)が12日、都内で行われた「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博) 宮田裕章テーマ事業プロデューサー・シグネチャーパビリオン『Better Co-Being』 YUIMA NAKAZATO・ゴールドウイン共同開発ユニフォーム発表会」に登壇した。 宮田氏は万博会場の中心に8つある目玉スポット・シグネチャーパビリオンの一つ「Better Co-Being」をプロデュースしている。株式会社ゴールドウインは同パビリオンにサプライヤー協賛し、スタッフのユニホームをファッションデザイナー中里唯馬氏とともに企画開発・製作した。 宮田氏は今回の万博について「世界に追い付け、追い越せっていう万博ではなくて、世界が未来のあり方を模索している中で、どう共に未来に向かっていくか(という万博)」と説明する。さらにそのパビリオン内で、スタッフが着用するユニホームについては「4月から10月(の開催期間)。特に7月、8月、9月ですよね。熱中症にもなりかねない灼熱の環境の中で立ち続ける人々を守る衣服のプリミティブなミッションに取り組んだ」と充実感を見せた。 そんなユニホームは白色を基調としながら、太陽光の下でさまざまな表情を見せる木漏れ日のような色と柄が特徴的だ。制作では「たくさん作らなきゃいけないけど、個性も尊重したい」というジレンマがあったようで、デザイナーの中里氏やゴールドウイン側には「今の経済、現代社会では難しいことに挑戦してもらった」という。 これについて中里氏は「環境性、機能性、デザイン性のどれも逃したくない。優先順位はついてしまいがちだけど、どれも逃さず形にしようって宮田さんからのメッセージがあったように受け止めました」と返すと、再び宮田氏は「普段は環境に弱そうな服ばっかり着てますけど、今回はそうも言ってられないぞって(笑い)」と苦笑いし「アテンダントスタッフのユニホームって難しいところで、黒子になりすぎてもいけない。パビリオンを象徴するある種の〝華〟にならないといけないから。でも、程よいバランスで他のものと調和しなくてもいけない。そこは絶妙なバランス感覚になっているんじゃないかと思います」と環境性、機能性、デザイン性の両立が実現していることを強調した。
東スポWEB