最高月収127万円…「人力車」の引手に希望者殺到も 約8割が研修中にやめる厳しい現実
■月収100万円を稼ぐ…“原田流人力車”の秘密
車体は、およそ90キロ。2名が乗車すると重量は250キロほどにもなります。最高時速はおよそ20キロで、多い日には20キロメートル以上を駆け抜けます。月収100万円を稼ぐ原田流人力車の秘密とは!? 流暢(りゅうちょう)な英語、中国語、韓国語、他にもインドネシア語など、なんと5カ国語を使いこなします。 原田さん 「もともと浅草に来た時は、ハローとイエスしか言えなくて。お客様に英語教えてって言って、子どもが教えてもらうように教えてもらった結果、海外の方に日本人の英語じゃないねって言われます」 そして、やはり人気のヒミツは、操縦術による「抜群の乗り心地」です。 アメリカから来た客 「とても良い走りだよ。最高のドライバーだね」 スタッフも乗車してみました。 原田さん 「(Q.コツみたいのもあるんですか?自分なりの)肩の動き。(衝撃を)吸い込むように運転することで、運転のしやすさ、安定感だったり。マンホールは踏まないように意識してます。こういうマンホールだったら車輪と車輪の真ん中で行くような感じ」 どれだけ揺れないか、座席にペットボトルを立てて運転してもらうことに。最初は恐る恐るでしたが、ペットボトルは倒れませんでした。 続いてのヒミツが、「おもてなし力でリピーター獲得」です。 韓国から来た日本のアニメ好きの女性2人を乗せました。 原田さん 「ぼくも『鬼滅の刃』好きですよ」 「鬼滅の刃」が好きだと聞き、ルートを決定。 原田さん 「これは六区通りと言って、炭治郎(主人公)・鬼舞辻無惨(敵役)」 客 「あった場所!?えー。すごーい!」 「鬼滅の刃」に関係する場所を案内し、2人は大喜び。 客 「『鬼滅』のことも、ちゃんと教えてくれました」 原田さん 「浅草とゆかりのあるものは調べてあったんで」 休憩時間もスマホを使って、常に浅草の情報を仕入れてメモします。 原田さん 「今、七福神とか吉原の歴史について調べてた」 仕事終わりは、夜の浅草を歩き、新しいお店情報などもアップデート。さらに…。 客 「写真撮っちゃお」 原田さん 「いっぱい撮って。全然、優ちゃんの後ろ姿とか残してもいいんで」 客 「えーめっちゃ撮っちゃう!かっこいい後ろ姿」 原田さん 「そう、かっこいいっしょ?後ろ姿っていうと、後ろ姿だけみたいになるから。ちゃんと表もかっこいいんでね」 客を喜ばせる話術と、とっておきの話題。 客 「30分が3分みたいに感じました。面白すぎて」 このようなおもてなし力で、時間を延長するケースもあり、リピーターやファンも増加。月収100万円につながっているのです。 この日は6時間勤務で、原田さんの収入は2万円ほど。客が殺到した時は歩合と賞金などがさらに足され、1日最大7万円を稼いだこともあるそうです。 実は原田さん、夢があるといいます。 原田さん 「自分で会社設立したいなって考えてる。資金をためるために。興味あるのはアパレルだったりとか、ラテアートかけるのでカフェとかも」