「大阪桐蔭、純粋に強かった」 長崎北陽台・品川監督 高校ラグビー
全国高校ラグビー大会は30日、東大阪市花園ラグビー場で2回戦があり、長崎北陽台は12―44でAシードの大阪桐蔭(大阪第1)に敗れた。序盤から優勝候補の大阪桐蔭に主導権を握られ、終盤に2トライを返したが、2大会ぶりの3回戦進出はならなかった。 【写真特集】大阪桐蔭ー長崎北陽台(2回戦) 長崎北陽台・品川英貴監督と下田秩(ひいづ)主将の試合後の主なコメントは以下の通り。 ◇長崎北陽台・品川英貴監督 <試合を振り返って> こっちがどうこうでなく、もう本当に(大阪桐蔭が)純粋に強かったです。 <描いていた理想の展開は> もう少し接点で食い込みながら、テンポ良くボールを出せるかなと思っていた。FW勝負でもう少し戦えると踏んでいたが、想定よりも相手の接点が強かった。もう一つは我々の弱点であるエリア取りのところ。ロングキッカーがいないので、ずっと自陣で戦ってしまったというか、戦わざるをえなかった。総合力で相手が一枚も二枚も上だった。 <2大会ぶりの花園を終えて> 昨年は2年生が多いチームで、今年に懸ける思いは強かった。自分の息子(品川鉄心選手)もいる世代なので、思い入れは強かったですけど……。優勝候補と戦えたのは、これからの彼らの財産になるのかなと思います。 ◇長崎北陽台・下田秩主将 (大阪桐蔭とは)一つ一つのフィジカル勝負で対抗できる部分はあったが、テンポを作るところや、9、10番を含めたラインスピードや展開力、縦の強さ、総合力が(相手は)高かった。一つのミスも許してくれない抜け目のなさがあった。さすが、(今春の)選抜大会などで優勝したチームだと思った。準備してきたプレーはあったが、思い通りのテンポを出せなかった。 <最後にトライで一矢報いた> 最後に(仲間が)2トライを取ってくれた。自分はボールを持つ機会がなく、ふがいないプレーだった。悔しいですね。 <主将として残せたもの> 例年よりもみんなの仲が良くて、1、2年生にもいろいろアドバイスして、後輩たちもそれを吸収してくれたと思う。人数が少なく、短い練習時間の中で北陽台はやってきた。その中で仲を深めてチーム作りをすることはできた。来年に生かしてほしいです。