《ブラジル》県連日本祭り=最終日は人出最多で大繁盛=完売相次ぎ喜ぶ県人会も
ブラジル日本都道府県人会連合会(谷口ジョゼ会長)がサンパウロEXPOセンターで開催した「第25回日本祭り」(大間知アルフレッド実行委員長)の最終日14日(日)は、朝から快晴となり日中は体感温度25度を超え、3日間で最多の人出でにぎわった。
かき氷を販売した鹿児島県人会
文岡セルジオ正樹会長は「鹿児島県は伯国人に知られていない郷土食にこだわってメニューを出しました。青年たちがぜひ出したいと主張した、かき氷にフルーツなどをトッピングし、甘い練乳をたっぷりかけたかき氷『しろくま』も、日曜日には前日までの寒波も弱まったので結構売れました。とりめしは鹿児島では『けいはん』(鶏飯)と呼び、3年連続で出しました。母県の人も来てくれて『いい味が出ている』と褒めてくれました。予定通り完売しました。『奄美黒糖焼酎』も試しに販売しましたが、完売しました」と説明した。さつま揚げや棹菓子「軽羹」で餡を包んだ「軽羹饅頭」、「かしゃ」と呼ばれるクマタケランの葉で包んだ「かしゃ餅」も完売した。
焼きイカ完売の北海道文化福祉協会
平野オストン会長は「去年より多くの人が北海道のブースにきてくれて良かった。焼きニシン、焼きイカ、ホタテのバター焼き、焼き肉わさび(牛肉の刺身)など焼き物は完売しました。デザートにはメロンシュークリーム、抹茶のムースを出して好評でした。定食として焼きニシン定食、焼きイカ定食を出し完売しました。北海道名物の日高昆布を使ったおにぎりなども完売しました」と満足気に語った。 好評の焼きイカ定食はイカを強火でさっと焼いて輪切りにし、炒り胡麻をかけたご飯、きんぴらごぼう、たくわんが添えられた。
本格的な『広島風・お好み焼き』で勝負した広島文化センター
重田エウゾ会長は「延べ50人のボランティアが2千食以上のお好み焼きを作り、完売しました。今年は2人の研修生を母県広島に送り、1カ月間、お好み焼きの研修をしてきました。研修生が指導して広島風お好み焼きを作ったせいか、お客さんが『日本の味になった』『新しい味になった』と言っているのを聞きました。焼き方、味の出し方に微妙な技術があるようです」と満面の笑みを浮かべていた。 大阪風お好み焼きが生地と具を混ぜて作るのに対し、広島風は生地の上に肉、キャベツの千切り、焼きそばめん、卵焼きなどを重ねて焼くと言われている。
沖縄そばが大人気の沖縄県人会
カミヤ・タツオ実行委員長は「沖縄そば1800食がほぼ完売しました。残ったものは、ボランティアで手伝ってくださった人に食べていただきました。普通の焼きそば、アシテビチ、パステウ、手巻き寿司、刺身、どら焼き、肉・鶏肉・ソーセージ・チーズの串焼きも完売しました。泡盛『瑞穂』も少し売りました」と説明した。 沖縄そばは、麺の上に豚肉、かまぼこ、長ネギ、紅ショウガを乗せたもの。