2024年5月の「ゼロゼロ融資」利用後倒産は67件 月間過去最多に並び、3カ月連続で60件超え
【形態別】破産が9割超を占める
形態別は、破産が63件(前年同月比23.5%増)で最多。『消滅型』倒産として全体の9割超(構成比94.0%)を占めた。構成比は前年同月(89.6%)より4.4ポイント上昇し、事業継続を断念した倒産の増勢が強まった。 一方、『再建型』は民事再生法が1件(前年同月ゼロ)で、会社更生法は集計開始以来、発生していない。 このほか、私的倒産の取引停止処分が3件(前年同月5件)発生した。
【従業員数別】10人未満が約8割
従業員数別の最多は、5人未満の37件(前年同月比15.6%増)だった。次いで、5人以上10人未満が16件(前年同月同数)、10人以上20人未満が7件(同)、20人以上50人未満が4件(前年同月3件)、50人以上300人未満が3件(前年同月ゼロ)の順。300人以上は前年同月と同様に発生しなかった。 10人未満が合計53件(前年同月比10.4%増)で、全体の約8割(構成比79.1%)を占めた。
【地区別】9地区すべてで倒産発生
地区別の最多は、関東の22件(前年同月比8.3%減)で、3割超(構成比32.8%)を占めた。次いで、九州13件(前年同月11件)、東北7件(前年同月同数)、北海道(同1件)と近畿(同4件)、四国(同3件)が各5件、中部(同5件)と中国(同3件)が各4件、北陸2件(同ゼロ)の順で続く。9地区すべてで発生した。 都道府県別では、東京都が14件(前年同月13件)で、唯一10件を超えた。次いで、福岡県6件(同5件)、北海道5件(同1件)、宮城県(同1件)と大阪府(同3件)、徳島県(同1件)、宮崎県(同1件)が各4件で続く。