旗揚げ大会を控え酒井博生が語る「挑戦することに年齢は関係ない」その意味とは?そして約25年ぶりの復帰を目指す佐藤めぐみの心境に迫る!
7月21日「プロレスリング酒井組」旗揚げに佐藤めぐみが約25年ぶりに再デビュー
③7月21日「プロレスリング酒井組」旗揚げ前の心境 ――そして、旗揚げするまでもう少しですね。現時点で心境はいかがですか。 酒井 初めてのことなので、大会をするということ自体が。いろいろな難しさも感じてはいますね。 ――すばらしいと思ったのは、各試合にマッチスポンサーが付いているのは、凄いなと思いました。これは酒井選手が営業をご自身でされたのでしょうか? 酒井 一社一社、お声がけさせていただいて、ご協力を頂くことができました。 ――旗揚げ選でマッチスポンサーをそれぞれ付けていくまでの営業努力というのも大変だったんじゃないですか? 酒井 もう毎日、トップに会っていましたね。 ――トレーニングを行いながら毎日? 酒井 はい。 ――このスタイルで営業していくのもなかなか難しいと思ったんですけど、そのあたりはいかがでしたか? 酒井 ポスターを持って行って「これをお店に貼るんですか?」みたいに。 佐藤 言われる。 酒井 最終的には貼っていただけるんですけど、「これ貼れないでしょう」みたいな。 ――どうしても怖そうなイメージがどうしても出ちゃうので。でも、インパクトは絶大だと思いました。ちなみにこのポスターは、佐藤選手が見られた時はどう思われました? 佐藤 インパクトが強くて。何かの映画かなと。 ――Vシネ系のポスターに見えますよね。 佐藤 皆が興味を持って見てくれればいいなと思いながら、実際にできあがってくると、圧巻というか、強烈なインパクトもあるので。 ――一瞬、映画の宣伝ポスターっぽく見えますよね。 佐藤 できあがったら、怖いですね。 ――もう一つの方はレスラーの皆さんが沢山写っているのでプロレス大会だとすぐに分かりますね。 ④自身の試合への意気込み ~メインイベント~旗揚げ記念特別試合 酒井組北関東後援会Present‘s タッグマッチ60分1本勝負 ザ・グレート・サスケ&酒井博生vs藤原喜明&田中将斗 ――酒井選手はメインイベントでザ・グレート・サスケ選手と組んで、藤原組長と田中将斗組とのタッグの対戦になっておりますが、試合への意気込みはいかがですか? 酒井 まず田中将斗さんは自分がレスラーになって、一番戦いたいと将来的に思っていた選手でしたので。今回、オファーさせていただいて、実現することができました。 ――藤原喜明選手はいかがでしょうか? 酒井 一度、タッグマッチで対戦させていただいたことがあるんですけど、藤原組長。 ――組長対決? 酒井 はい、そこで。 ――組長と名乗る以上は、昭和の組長の首を獲らないといけないと、ということですね。 酒井 はい。 ――パートナーとなるザ・グレート・サスケ選手はいかがでしょうか? 酒井 サスケさんは最近よく組ませていただいたり、試合前に少し練習させていただいたり、最近、よくお世話になっていますので。自分は元はユニバーサルプロレスが大好きで、サスケさんもずっと見ていたので。本当に組ませていただくのも光栄なことで。 ――ご自身が願ったカードになったということですね。 酒井 はい。 ⑤LLPW退団から約25年ぶりの再デビューを決めた理由 ――そして佐藤選手はもう四半世紀、約25年ぶりということで、私たちも本当にびっくりしましたが、再デビューを決めた最大の理由はどういうところでしょうか? 佐藤 もうこれは本当に途中でやめて逃げてしまった、ということが一番のこの25年間ずっと引きずってた部分でして。何をするにも、子育てもそうですけど、社会経験を積んでいくうちに逃げてやめた自分というのは、向き合った時に「何でそんなことをしてしまったんだろう」と思っていたのがずっとあったので。何か自分に対する後悔しかなかったので、それをずっとそのまま後悔して終わることよりも、何か挑戦することで自分が変われるとか、そういうことでしか後悔は消えることがないのかなと、ずっと自分の中に残ったまま終わっていくよりは、何かに思い切って挑戦することで、後悔がなくなるんだったら、あと何年生きられるかわからないけど、もう一回やろうという気持ちになって、リングに上がらせていただくことになったんです。そのきっかけも、酒井選手と出会って、しばらく一般人向けのプロレス教室があって、そこで自分は体を動かしたんですけど。プロとしてもう一回、リングに上がって、それを後悔なく終わらせるためには、もう一度、プロのリングに上がって、やるしかないと思って。…復帰じゃないですね。 ――限定復帰? 佐藤 はい。再デビューすることを決意しました。 ――いったんやめてからは、かつての同僚の皆さんたちと連絡は取っていたんですか? 佐藤 自分が本当に身勝手な考えで逃げてしまったので、ずっとそのまま疎遠というか、何も連絡を取らない状態でいたので。なかなか逃げておきながら、こっちから連絡するというのはできないですし。そんな感じでした。 ――2020年に皆でリングで再会がありましたね。 佐藤 ありましたね。当時LLPWの社長をやられていた風間さんが亡くなって、その追悼試合の時に皆で、私は試合は出てないですけど、リングに上がる機会がありました。 ――その時は同僚の誰かからご連絡頂いて? 佐藤 やめた後も連絡を取ってくれる方はいたので、連絡していたんですけど。 ――その時の心境はいかがでした? 久しぶりの会場で。 佐藤 というよりは、まずは先輩方、周りの方にご挨拶するところからだったので。 ――これはかなりドキドキしますね。 佐藤 いつかはしっかりした形でご挨拶しなきゃいけないなと思っていたので。風間さんがきっとそういうふうに。 ――つないでくれたのかもわからないですね。 佐藤 わからないですけど、そういう気持ちもあったし。あの時は本当にいろいろな方が来られていたので、ゆっくりご挨拶はできなかったんですけど。 ――今回の限定復帰が決まったという情報が世間に出てからは、周りの反響はいかがでした? 佐藤 連絡が取れる先輩方には、ご挨拶して、出させていただきますという挨拶は行ったんです。皆、応援してくれて。ただ、自分の思いというか、逃げてやめたことへの謝罪と言いますか。それをリング上で伝えられればなと思ってるんですけど。一応、こういう試合に出ますというご挨拶は事前に行かせていただいて。反響は思いのほか、「何ができるのか」とか「動けるの?」とか、年が年だけに。「どこまで動けるのか」というのは皆、心配していて。 ――ケガだけしてくれるな、というような? 佐藤 そんな感じですね。「ケガには気をつけて頑張りなさいね」と言ってくれて。