旗揚げ大会を控え酒井博生が語る「挑戦することに年齢は関係ない」その意味とは?そして約25年ぶりの復帰を目指す佐藤めぐみの心境に迫る!
酒井「一歩踏み出せば自分の夢は叶えられることができるということを、自分が体現して継続していくのが使命」
7月21日、東京・新宿FACEで酒井博生率いる「プロレスリング酒井組」が旗揚げ大会を開催する。 47歳で異例のデビューを果たした酒井が、わずか2年5ヶ月のキャリアで自主興行を立ち上げるその背景には、年齢に関係なく挑戦し続ける姿勢がある。 心境について酒井は「えらいことをしてしまった」と述べるが、その挑戦心は健在。 そして酒井と志を共にする佐藤めぐみが約25年ぶりの復帰を決意し、最後の挑戦としてリングに上がる。 彼らの姿勢には、多くの共感と期待が寄せられている。 『登戸の杜 presents プロレスリング酒井組 旗揚げ興行』 日時:2024年7月21日(日)時間: 17:00開場 / 18:00開始 会場: 東京・新宿FACE ①プロレスリング酒井組、旗揚げに至った経緯 ――プロレスリング酒井組旗揚げということで、7月21日東京新宿FACEに迫ってまいりました。今、迫ってきた心境はいかがですか? 酒井 心境はえらいことをしてしまったという。 ――まさか酒井選手がご自身の大会を開催するというのは驚きました。チャレンジ精神がすごいですね。 酒井 レスラーになる時から、それはあるんですけど。年齢も年齢なので、他の選手と同じ動きをしていたら、残された時間も少ないので。3倍速、5倍速でどんどん挑戦していくしかないなという思いです。 ――酒井選手の考え方に共鳴されて、今回、約25年ぶりに佐藤めぐみ選手が復帰すると聞いて、こちらもまた驚きました。 佐藤 自分でももう1回、チャンスがあったらという気持ちがどこかにあったんですが、この年で、こういうタイミングといいますか。出られる日が来るというのが、もう本当、最後の挑戦かもしれないと思って。自分でも本当にできるのかという不安もありますけど、この機会をせっかく頂いたので、やりきろうと思います。 ――酒井組のある意味、イズムみたいなものが、チャンスを活かしたり、いつまでたっても挑戦をし続ける部分が、いろいろな人を巻き込んでいるような感じですね。 酒井 はい。 ――それでは目前に迫ってきた7月21日の旗揚げ大会に向けてのお話をいろいろ伺っていきたいと思います。まずは酒井組旗揚げに至った経緯を教えていただければと思います。 酒井 自分がレスラーとして47歳でデビューするということも、なかなか異例のことだと思うですけど。そして今、キャリアが2年5ヶ月くらいなんですが、2年5ヶ月で新人の部類にまだ入ると思うんですけど。その人間がまた自主興行をやることもなかなか少ないと思うんですけど。先程も申し上げましたように、他の選手と同じようなことをやっていたのでは、自分には間に合わないので。もうどんどん挑戦できることはしていきたいと思い、今回、酒井組というものを立ち上げました。 ――以前、デビューして間もない頃にわれわれの編集部に来ていただいて時から比べると、現代社会に馴染めなさそうな感じではあるんですが、そういうスタイルは昔から好きだったんですか? 酒井 逆にこれが素の自分で。 ――本来の酒井だと? 酒井 このスタイルは今後も継続したいなと。 ――今の時代、特に今日は猛暑のなか、長袖で上着も着て外を歩かれるパワー、信念がプロレスラーとしての生き様を示している感じでしょうか? 酒井 はい。 ――佐藤選手から見た酒井選手はどんなイメージでしたか? 佐藤 反社の方かなと(笑)。これが私服だと聞いた時に、「変な人なのかな」と思って。 ――こだわりが強い方ですよね。 佐藤 本当にこだわりが強いなと普通に思ったので。でも、なかなかこういうスタイルで、プロレスラーで、キャラと言いますか。昔は二瓶組とかもありましたけど。こういうキャラで、スーツが普通に似合う男性はいない。私はとても新鮮なんですけど。 ――お住まいの近所の方にもし見られたら、ヤバいですよね。 佐藤 はい。そっち系の人とつるんでるのかなと、ちょっと心配されたことはあります。 ②年齢を問わず挑戦することの意味 ――酒井選手はご自身のアイデンティティがある意味、確立されていらっしゃるんで。私はプロレスラーとしてのプラスアルファの魅力という部分では、非常にいいのではと思っていまして。そのおかげで違う芸能関係の仕事も舞い込んできたということですね。 酒井 少し俳優業でこの間、デビューさせていただいて。今、人気シリーズの任侠映画に出演させていただきました。 ――そのスタイルをやってきた、その延長線上で声がけがあったということですよね。本当にやりたいことを今やっていくという考えは本当にすばらしいと思います。プロレスラーになってから、より意識が芽生えたという感じなんでしょうか。 酒井 挑戦するって、なかなか年を取るごとにしにくくなってくるとは思うんです。自分も一歩踏み出す勇気がなかなか持てなくて、47歳まで来てしまったんですけど。それを一歩踏み出せば、自分の夢は叶えられることができるということを、自分が体現して継続していくのが使命というか、そんな感じに思ってるんで。 ――酒井選手の47歳からのデビューというのを観てきましたが技のキレや、リング上でのファイトスタイルは、いろいろな方から評価されていますよね。年齢が年齢だからどうかな?と見られていた部分もあったと思うんですが、打撃も含めてできるファイターなんだと思いました。 酒井 年齢だけ言うとあれですけど、一度試合を見ていただければ、それが変わるのかなと思います。 ――そのなかでプラスアルファのキャラ、表現の仕方の今に至ってきたというところで、驚きとともに新しい新境地に至ったのではと思いました。