元人気セクシー女優が選んだセカンドキャリア「性感染症で悩む人たちに正しい情報を届けたい」
新たな目標「性別に関係のない仕事に挑戦したい」
――先ほどセクシー女優になったきっかけを伺いましたが、引退を決めた理由は何ですか? 吉岡:自分で立てていた目標を達成できたことが一番大きいですね。また、セクシー女優というのは女性しかできない仕事ですが、性別に関係のない仕事に挑戦したいという新たな目標ができました。そのタイミングで三並先生や他の方々と出会い、次のキャリアを考えるようになりました。 ――今、セクシー女優は一種の就職先とも言われていますが、10年以上続けている方は少ないですよね。 吉岡:そうですね。引退後の人生の方が長いですし、10年以上続けている方は本当に稀だと思います。 ――セクシー女優というキャリアに限らず、20代後半で転職を考えるのは大変な時代ですが、いきなり新しい道に進むのは難しいですか? 吉岡:その通りです。セクシー女優を辞めた後の人生がどうなるか、みんな考えているとは思います。自分にどんなスキルを付けるのか、経験を積むのか、経歴を作るのか、その点で悩んでいる方は多いと思います。 ――現役時代から資格の取得などに取り組んでいましたか? 吉岡:実は宅建(宅地建物取引士)の勉強をしていたのですが、2点足りずに落ちてしまいました。引退後は宅建のスクールに通い、毎日8時間以上勉強していました。 ――それはすごいですね! 再チャレンジはされましたか? 吉岡:再チャレンジしようと思ったのですが、ちょうどそのタイミングでクリニックとの縁ができたんです。この仕事が落ち着いたら、また宅建に挑戦しようと思っています。 ――吉岡さんのように目標が見つかり、新しい職業に出会える方もいれば、アダルト業界に戻る方もいます。セカンドキャリアを見つけるのはやはり難しいですか? 吉岡:セカンドキャリアを確立するためには、社会や自分に対する目標を持つことが大切だと思います。お金のことばかりを考えると、またアダルト業界に戻る可能性が高くなると思います。 ――吉岡さんはセクシー女優になる前から、社会や自分に対する目標を持っていたのですか? 吉岡:はい。私は女性としての仕事ではなく、仮に自分が男性だったとしても活躍できる仕事をしたいと思っていました。現役時代からその思いがあり、いろいろと試行錯誤していました。