「エムポックス(サル痘)」で日本初の死亡例、免疫不全の30代男性 厚労省発表
今回の発表内容への受け止めは?
編集部: 今回、厚生労働省が発表したエムポックスの感染者が死亡したケースについて、受け止めを教えてください。 中路先生: まず、今回お亡くなりなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。今回、死亡につながった要因として、免疫力が低下していたことが挙げられます。エムポックス自体の致死率は低いですが、免疫力の低下した人では重症化し、死亡するリスクが高まります。 免疫不全症や後天性免疫不全症候群(AIDS)、妊娠中の人などは要注意です。発熱や発疹などがあってエムポックスが疑われる場合は、速やかに医療機関を受診し、診断・治療を受けることが重要です。
まとめ
厚生労働省は2023年12月13日、エムポックスの感染者で国内で初めて死亡が確認されたことを明らかにしました。エムポックス感染者の多くは自然軽快しますが、小児や妊婦、免疫不全者で重症となる場合もあるため、今回の死亡例も注目を集めそうです。
【この記事の監修医師】 中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。
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