金メダル獲得のキーマンはオリックスの山本由伸よ。今や日本一の投手やからな【岡田彰布のそらそうよ】
いくつになっても心が躍る夏の高校野球
国を背負う重圧はすごいと思うけど、日本のエースはやはり山本やと思うから、彼の投球に期待し、金メダルに導いてほしいよ[写真=榎本郁也]
甲子園への道は遠く、そして険しい。だから挑む。道がある限り、前に前に……。高校球児の思いは一途だ。だが道が閉ざされた。昨年、夏の大会は中止。そのときの3年生の心を思うと。やるせなくなった。誰が悪い? そんなことではない。実体のない悪魔のような新型コロナウイルスによって、希望は消えた。 あれから1年。炎天下、球児たちの声が弾む。今年は開催される。よかった……という思いと、志半ばで卒業していった先輩の気持ちを胸に、みんな、ガンバレ!! いくつになっても、この時期になると心が躍る。夏の甲子園に向けての地方大会よ。母校の戦いが気になって仕方ない。校名が変わっても母校に変わりなし。オレの母校、北陽高は関大北陽高となったが、このころになると先輩、後輩と連絡を取り合う。7月21日の大阪大会。関大北陽高は2回戦を突破した。これから先、どこまで勝ち進んでくれるか。昔の大阪は「私学8強」と呼ばれる実力校が8校あった。北陽高もそのひとつ。甲子園で頂点に立つより、大阪でトップになるほうが難しい、とさえ言われていた時代。オレは一度だけだが甲子園に出場している。その喜びは今も忘れていない。果たして今年はどうなるのか。全国屈指の激戦区だけに厳しいのは分かっている。でも、何とか……と思っている。郷土愛、母校愛にあふれる高校野球だ。後輩たちに「ガンバレ」と伝えたい。 夏の甲子園の前はオリンピックで盛り上がる。野球はどうだろうか。他国の情報が少な過ぎて、予想はなかなか難しい。そんな中、侍ジャパンは「自分たちの野球」を貫くしかない。 オレの若い時代・・・
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週刊ベースボール