秋田対仙台　ボールを要求するB1仙台・星野（撮影・浜本神威）

　B1仙台89ERSに今季新加入のスモールフォワード星野曹樹（26）が、かつて師事したヘッドコーチ（HC）のもとで迎えるプロ5年目へ、飛躍を誓った。 　白鴎大時代に、今季から指揮を執る落合嘉郎HC（42）のもとでプレーしていた星野は「（落合）嘉郎さんは、可能性をすべて信じてくれているという印象が強いです。フィーリングが合う」。仙台への移籍は、落合HCからの誘いが決め手だった。 　求められた環境でさっそく手応えをつかんだ。プレシーズンゲームでは7試合中5試合に出場。「プレータイムが得られて、点数を取れるところでしっかりと取れて、リバウンドに絡めるところも出せた」。1試合平均10分以上の出場に3・6得点。昨季はB1群馬で27試合に出場し、1試合平均の出場時間はわずか3分49秒。得点も平均0・6点にとどまっていただけに、新天地で「自分の強みが生きたプレシーズンだった」と納得の表情を見せた。 　5年目の今季は、結果にこだわる。「昨季はディフェンスを意識してプレーをしていて、それが裏目に出て『攻める気がない』と思われていた部分があった。今年は（攻撃で）脅威になりたいと思っている」。9月中旬の東北カップでは積極的にボールを求める姿が印象的だった。 　仙台は、5日の横浜BC戦でシーズンが開幕する。「過程よりも結果を出したい。獲得したプレータイム10分から15分で、平均5得点以上、リバウンドも5本以上。明確化し、結果に、勝ちにこだわっていきたい」。目標はチャンピオンシップ出場だ。【浜本神威】 　◆星野曹樹（ほしの・ともき）1997年（平9）11月5日生まれ、新潟県出身。白鴎大4年時の20年にB1新潟（現B3）に特別指定選手として加入し、卒業後プロ契約。群馬を経て、今季仙台に加入した。U22、24日本代表。ポジションはスモールフォワード。195センチ、90キロ。