「子どものため」がかえって“悪影響”に…「過干渉」に陥っている親が見落としていること
これって心配しすぎ? 親にも子にも悪影響を及ぼす「過干渉」
以前に比べよく耳にするようになった「発達障害」という言葉。その結果、他よりも少し変わっている子や、大人にとって扱いづらい子、期待通りに育っていない子が発達障害と疑われる場面が増えているのではないでしょうか? 【ノーベル賞科学者の子ども時代】山中教授はこうして育った!「ほったらかし」が子どもを伸ばすワケ そんな中で、自分の子どもが集団行動が苦手だったり、落ち着きが無かったりなどして「もしかして、発達障害かも?」と感じた時に、一体、親はどうするべきなのか…。 そこで今回は、「発達障害のような症状」の原因や、困りごとへの対処法、どう育てていけばよいかを詳しく説明した書籍『子どもが「発達障害」と疑われたときに読む本』をご紹介します。 親ならば、自分の子どもが心配な気持ちはよく分かります。でも、それって「過干渉」になってしまっていませんか? 本来なら子ども自身がするべき事まで親が手を出してしまうと、結果的に子どもの自信喪失にもつながるのだそう。では、そんな過干渉から抜け出すにはどうすればよいのでしょうか?
【意識を変える】「まぁいいか」ぐらいでちょうどいい
親がよかれと思ってやっていることが、過干渉になっていることが少なくありません。放っておく、ぐらいの気持ちでかまえましょう。命にかかわらないなら「まぁいいか」と大目に見て、子どもに任せます。 <過干渉になっていない?> 親が手や口を出すほど、子どもは自信をなくします。過干渉になっているかどうかは、自分ではなかなかわかりませんが、心配しすぎていないか、過干渉ではないかと、意識するだけで違います。 子どもの気持ち:●お父さんもお母さんもすごい人だ。とても、そんなふうになれない●自分はなんにもできないダメな子だ●親の存在が重い <客観的に見てみよう> 心配しすぎていないか、そのために溺愛や過干渉、過保護になっていないか。命にかかわるわけではないのだから、まぁいいかと見守ることはできないか。 がんばりどころ→手や口を出したくてもがまん!
任せることが自立につながる
心配だからと必要以上に子どもに手や口を出していないでしょうか。そのままでは、子どもの自立が難しくなります。 子どもの考えを信じ、任せましょう。多少の失敗は自分でのりこえるよう見守ります。自分で全部解決できるようになる必要はありません。助けを求めてもいいのです。そのとき、助けに感謝できる大人になることが大切です。 <口に出してみよう> 口に出して言ってみると意識が変わり、自分でも納得しやすくなります。手や口を出したくなったら、ぐっとがまんして、下記のような言葉を言ってみましょう。 「まぁいいか」 「放っておこう」 「自分でなんとかするだろう」 「見て見ぬふり」 <自立できる大人に> 子どもを信じて任せることが、将来の自立につながる。ただし、自立とは、自分ですべてできることではない。社会性を身につけ、必要に応じてサポートを受けられるようになること。
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