情報無断流出疑惑のiPhone音声支援Siri、集団訴訟したユーザーに150億円の合意金
米国で、アップルの音声アシスタントSiri(シリ)が個人情報を侵害したとして集団訴訟を起こしたユーザーに9500万ドル(約150億円)を現金で支払うことで合意した。2日にCNNなど現地メディアが報じた。 アップルは、カリフォルニア州オークランド連邦裁判所に予備合意案を提出し、担当判事の承認がなされれば合意金を支給する予定だ。承認されれば、対象となる米国の利用者には、iPhoneやiPad、Apple Watchなどの端末1台に最大20ドル(約3000円)の和解金が支払われる。 被害者側は、Siriが意図せずに活性化された時、定期的に自分たちの私的な対話を録音し、録音された対話が広告主を含む第三者に提供されたとし、訴訟を提起していた。訴訟を提起した原告側代表2人のうち1人は、エア・ジョーダン運動靴とオリーブガーデン・レストランに関する対話を交わした後、関連広告の提供を受けたと主張した。他の1人は、医師と私的に特定の手術治療について話し合った後、関連広告が掲載されたと主張していた。 一方、グーグル音声支援使用者らも類似の訴訟を進めている。該当訴訟はカリフォルニア州サンノゼ連邦裁判所に係留中で、アップル事件を受け持った法律事務所が原告側を弁護している。