彦根で市内小中学生向けプログラミングコンテスト 最優秀者決まる
彦根市内小・中学生を対象に実施された「ひこねKidsプログラミングコンテスト2024~#未来をツクれ!ひこねクリエイター~」で選ばれた優秀者の表彰式が12月4日、彦根商工会議所(彦根市中央町)で行われた。(彦根経済新聞) 【写真】発表の様子。実際にゲームを紹介=ひこねKidsプログラミングコンテスト2024 5度目となる今年のコンテストでは初めて中学生の部を設け、彦根市在住の小・中学生を対象に7月~9月、コンピュータープログラミングを用いて開発されたオリジナル作品を募集。総応募数47作品(小学生=38人、中学生=9人)から、優秀者6人(小学生=5人、中学生=1人)を決定した。 当日は、入賞した6人が登壇し、開発したゲームやアプリの概要や仕組みを、あらかじめ用意したスライドや動画を使って説明。テーマの内容について新たに学び、理解を深めたことや、制作する上で工夫した点や苦労した点も発表した。バグの対応、演算や変数に苦労し、それぞれ大変なことも多かったが、調べながら作り上げたという声も聞かれた。 発表後は主催の彦根商工会議所IT推進研究会橋本健一委員長、来賓の彦根市教育委員会西嶋良年教育長、滋賀大学データサイエンス学部市川治学部長、滋賀中央信用金庫岩崎哲雄専務理事が入賞者にそれぞれコメントし、これからの成長に期待を寄せた。 発表後の作品審査の後、決定したのは、彦根市教育委員会特別賞=城陽小6年の大橋昌生さん「廃墟の館」、滋賀大学特別賞=城西小5年の中西大明さん「ドーナツ落とし」、滋賀中央信用金庫特別賞=旭森小6年の岡村澪さん「城神経衰弱」、小学生の部優秀賞=城西小6年の竹元覇馬さん「幼児向け文字学習アプリ」、小学生の部最優秀賞=平田小4年の高橋誠さん「それいけ にゃおすけ君 大老ニャンコへの道!」、中学生の部最優秀賞=彦根南中2年の木下湊さん「生きて腸まで届け乳酸菌」。 小学生の部最優秀の高橋さんの作品は、猫の「にゃおすけ君」が大好きな井伊直弼様にふさわしい猫になれるように修行するゲーム。ゲームについて、「複数のミニゲーム構成と工夫されたステージ切り替え画面がプレーヤーの興味を持続させている。斬新なテーマが作品に神秘性を与え独創的な体験を提供している」と評価された。高橋さんは「最優秀賞をもらえるなんて思ってもみなかったので、びっくりしている。うれしい。これからもプログラミングを続けていきます」と喜びを語った。 中学生の部最優秀の木下さんの作品は、乳酸菌の兄を探しに腸内フローラまで行くストーリーで、3つのミニゲームを備える。ゲームについて、「多種多様なステージがストーリー性を感じさせる構成と、創造性豊かな世界観とオリジナリティーあふれるスプライトが作品の没入感を高めている」と評価された。木下さんは「小学生から独学でプログラミングを学んでいる。これからもプログラミングを普段の生活にも生かしていけたら。スクラッチ以外の言語も学んでいきたい」と抱負を語った。 「ひこねKidsプログラミングコンテスト」の応募者は全国大会の「Tech Kids Grand Prix」への応募も兼ねており、全国大会の決勝表彰式(小学生のみ)は2025年3月に東京で開催される。
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