お役御免となるモイーズ監督が自己分析、退任のタイミングについて言及
ECLのタイトルも獲得した
プレミアリーグ、ウェストハムのデイビッド・モイーズ監督が、自身の退任について「適切なタイミングだった」と心中を明かしたことを『Football365』が報じた。 モイーズ監督は、2017-18シーズンの途中から今季まで、7シーズンに渡ってこのクラブの指揮をとってきた。このスコットランド人監督は、インタビューにて就任当初チームを降格圏から遠ざけるよう依頼されたことを明かしたが、その通り、望まれた成果をしっかりと出し続けてきた。 そして4年目には、プレミアリーグ6位となり、EL出場権を獲得。その翌年は7位フィニッシュでECL出場の権利を手にした。昨年は14位に終わったもののECLを制覇する快挙を残し、クラブを確実にレベルアップさせることに成功した。 しかし今シーズンは、年々上がる期待に対して満足いく結果が残せていない。残り1試合を残しリーグ9位と、すでにECL出場圏を逃し、国内の2つのカップ戦も印象に残る戦いとはならなかった。 モイーズ監督は、これまでの自身の仕事ぶりについて「フットボールクラブに加入して、何かを成し遂げることは困難なことです。願わくば、チームがレベルアップしたと言ってもらえることを素直に受け取り、家に帰りたいと思っています」と語り、「今やこのクラブは毎年ヨーロッパの大会に出場することを望むようになりました。これは大きな転換点です。だから(退任することは)私にとってもクラブにとっても正しい決断でした」と付け加えた。 来季、ハマーズ指揮官にはフレン・ロペテギ氏の就任が濃厚とされている。最後にモイーズ監督は「このチームには非常に高いポテンシャルがあり、改善点を修正することができればさらにレベルアップするでしょう。私は彼らがそれを実現することを望んでいます」とクラブの将来にエールを送った。 毎年下位に沈んでいたクラブを、勝てるチームに変化させたモイーズ監督の功績は大きいだろう。先日行われたホーム最終戦では、3-1とルートン・タウンにしっかりと快勝し、彼はサポーターからその功労を讃える拍手を浴びた。 ラスト1試合は、タイトル獲得がかかったマンチェスター・シティとの戦いが待っている。果たしてモイーズ監督は有終の美を飾ることができるだろうか。ウェストハムの戦いぶりに期待したい。
構成/ザ・ワールド編集部