29歳の窪田正孝が高校生を好演 成人キャスト、高校生役は何歳までOK?
ミュージカルでは大竹しのぶが14歳に
一方で、映像とは違ってミュージカルなど舞台ではあまり年齢差が話題になることは多くないが、現在、新橋演舞場で上演中の『にんじん』で14歳の少年役を演じている大竹しのぶは大きな話題になっている。何しろ、60歳。かつて22歳のとき『にんじん』の舞台に出演以来、38年ぶりに同じ作品に挑戦したという。「無邪気な子ども、人生の酸いも甘いも知った大人、どちらとも取れる不思議な少年」「パワフルな演技に只々圧倒される」と高評価だ。 実年齢と役の設定とが違い、実際よりだいぶ若い役を演じたとしても、観る側が違和感を感じないケースは思ったより多そう。もともと童顔だったり、ルックス的に若々しい場合と、演技力がカバーしてしまう場合の両方があるようだ。何歳まで許されるかは、あくまでその俳優と役柄次第ということだろう。 (文・写真:志和浩司)