29歳の窪田正孝が高校生を好演 成人キャスト、高校生役は何歳までOK?
フジテレビ系で放送中の連ドラ『僕たちがやりました』は人気コミックの実写化で話題だが、もう一つ、内容とは直接関係のないことで話題になっている。高校生役を違和感なく演じている窪田正孝はじめ出演陣の実年齢と役の年齢のギャップだ。しかしそれは何も『僕やり』だけに限った話ではない。高校生役、何歳まで許されるのか?
高校生役を成人キャストが演じるのはよくあるケース
窪田正孝は今月6日に29歳になったばかりだが、『僕やり』では高校2年生のトビオ役。16~17歳を演じているわけで、実年齢とはなんと10歳以上の差がある。しかしこれが、しっくりきているのだ。ネット上にも「制服姿、似合いすぎ」との声が躍る。さわやかなルックスはもちろんのこと、演技力も大きい。あのナチュラルさは、役にスッと入っている証だろう。リアル17歳、永野芽郁との共演にもまったく違和感がないのはさすがとしかいいようがない。現役の高校生を集めて連ドラを作るのは、スケジュール的にも難しい。『僕やり』ではほかの高校生役も、軒並み成人キャストだ。 永野芽郁(めい)といえば、鈴木亮平は2015年公開の映画『俺物語!!』で同じ高校生として共演している。当時、永野は16歳で鈴木は32歳と年齢差ダブルスコア。鈴木はこの役に30キロも体重を増やして臨んだが、永野をして「ニコニコと話を聞いてくださるので、お兄ちゃんみたい」と言わしめた。
実年齢だと貫禄不足も 制服似合えばアラサーでも高校生役は問題なし
NHKの朝ドラでは主人公の半生記的な物語が目立つが、さすがに子ども時代は子役を使うにしろ、一人の俳優が若いころから老年までを演じることも多い。前作『べっぴんさん』は物語の進行とともに、芳根京子を中心としたキャストたちも年齢を重ね成長していった。実年齢29歳にして15歳の高校生役を演じた古川雄輝は、“奇跡の29歳”と呼ばれた。しかしながらまだ10代後半~20代のキャストが第一線のビジネスを展開するくだりでは、一部の俳優についてはどうしても貫禄不足との声もネット上に出るなどした。 佐藤健は2015年公開の映画『バクマン。』で漫画家を目指す高校生役にチャレンジした当時、26歳だった。本人は同映画関連のイベントで「学園生活なんて8年前とか9年前の話。想像力を働かせ、高校生に見えるように甘酸っぱさを表現できるよう頑張りました」と話したが、そんな役作りも功を奏したか、制服姿がよく似合うと好評だった。 女優陣も、アラサーで女子高生役というケースがある。木村文乃は、28歳のとき主演ドラマ『サイレーン』(フジテレビ系)で制服のツインテール女子高生姿を披露し「実際の年齢よりかなり若く見える」「まだ高校生イケる!」と話題を呼んだ。コミック原作の映画『ヒロイン失格』で25歳にして女子高生役をつとめたのは桐谷美玲だ。こちらも本物のJKから「私より制服が似合う」との声が。