【いわてこの一年2024】(1)岩手で2024年に起きた事件・事故を振り返る
IBC岩手放送
2024年も残りわずかとなりました。ニュースエコーでは「いわてこの一年2024」と題して、6回シリーズで2024年の出来事を振り返ります。 1回目は事件や事故についてです。 【写真を見る】【いわてこの一年2024】(1)岩手で2024年に起きた事件・事故を振り返る 1月、新型コロナの拡大を受けて国が設けた補助金をだまし取ったとして、雫石町の老舗温泉旅館「長栄館」の元社長・照井貴博被告ら3人が詐欺容疑で逮捕・その後起訴されました。 老舗温泉旅館の経営者の逮捕に雫石町内では動揺が広がりました。 照井被告は別の詐欺事件でも起訴されていて現在も公判中です。 (記者会見音声) 「誠に残念である。決してあってはならないことがあった。市民に対しまして誠に申し訳ない」 一関市では公共工事を巡る官製談合や贈収賄が相次いで発覚しました。 5月、市が発注した水道工事の設計金額を漏らし、その見返りに業者から飲食などの接待を受けたとして一関市の元職員と水道会社の元役員が逮捕されました。 また、6月には別の公共工事を巡る官製談合が明らかになり、一関市の職員の男と市内の工事業者の3人が逮捕。 裁判では市の元職員、現役の職員らそれぞれに執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。 一関市は入札制度等改革本部を設置し、再発防止策を検討しています。 9月、盛岡少年刑務所で20代の刑務官が受刑者にアルコールなどを差し入れた見返りに現金を受け取ったとされる贈収賄事件。 この刑務官は別の受刑者との贈収賄で再逮捕、起訴されていて来年以降に行われる裁判も含め事件の全容解明が注目されます。 7月には去年、滝沢市で男性を殺害し、通帳などを奪ったとして強盗殺人など8つの罪に問われた佐藤廣明被告の裁判員裁判が行われました。 盛岡地裁は「重大かつ凶悪な犯行」などとして無期懲役の判決を言い渡しましたが、佐藤被告はこれを不服として仙台高裁に控訴しました。 10月、奥州市で自販機に放火した疑いで近くに住む87歳の無職の男が非現住建造物等放火の疑いで逮捕されました。