北陸新幹線の利用最多 年末年始、延伸効果で39万5000人
JR西日本は6日、年末年始(昨年12月27日~1月5日の10日間)の北陸新幹線の利用者数が前年同期比4割増の39万5千人で、金沢開業後最初の年末年始となった2015年度の34万3千人(12日間)を上回り、過去最多を更新したと発表した。JR西の担当者は「最大9連休となった日並びに加え、敦賀延伸が影響した」と説明した。 1日当たりの乗客数も3万9500人と、これまで最も多かった17年度の3万3千人を超え、コロナ禍からの回復が鮮明となった。 敦賀駅での乗り換えが必要となった特急「サンダーバード」は、1日当たりの利用者数が2万2900人だった。前年同期比15%増となったが、19年度の2万6千人には届かなかった。特急「しらさぎ」は福井から東京への乗客が新幹線利用に切り替わったとみられ、34%減の1日当たり5300人だった。 ●羽田便も前年超え 全日本空輸金沢支店、日本航空北陸支店も昨年12月27日から1月5日の利用実績を発表。小松―羽田便は、全日空が前年同期比2・8%増の1万1003人、日航が27%増の1万7300人だった。昨年は日航機と海上保安庁機が衝突した事故の影響で計35便が欠航していた。 能登―羽田便も前年に地震で18便が欠航しており、67%増の3992人だった。22年度との比較では2・4%増だった。