ダンヒルがサイモン・ホロウェイのデビューとなる2024年秋冬コレクションを発表!
ダンヒルは、サイモン・ホロウェイをクリエイティブ・ディレクターに迎え、2024年秋冬コレクションをロンドンで発表。130年のハウスの歴史を、見事モダンに昇華した。 ダンヒルの新コレクションのルックをチェック!
2024年2月16日(伊現地時間)、サイモン・ホロウェイによるダンヒルのデビューコレクションが発表された。会場は1896年に開館し、昨年に大規模リニューアルを行ったナショナル・ギャラリー別館のナショナル・ポートレートギャラリーにあるデュヴィーン・ウイング。ゲストは、肖像画が所狭しと展示されたギャラリー内の区切られたテーブルに案内されると、ドリンクはマティーニ、フードはキューカンバーサンドイッチなどがサーブされ、英国の古き良きサロンに見立てたシートにて英国の歴史の趣きを味わいながらショーが始まるのを待った。 ファーストルックは、シャークスキンのスリーピース・スーツと同素材のチェスターフィールドコート、続いてダブルブレスト、そしてスリーピース・スーツとグレーのテーラードからはじまった。各々のルックは、極めてクラシックなスタイルでありながらもドライビンググローブやベストの下にニットをレイヤードするなど、美しいテーラリングに車やスポーツの要素といったダンヒルが持つヘリテージをミックスし、現代的にアップデートしている。 ホロウェイは、コレクションの出発点として、ハウスのアーカイブやテーラリングの専門知識に加えて、トルーマン・カポーティやフランク・シナトラといった文化人に着用されてきたダンヒルの歴史に注目。ハウスのアーカイブと、ハリウッド黄金時代のリッチでマスキュリンなスタイルをコレクションの参考にしたという。例えば、ダンヒルのロンドン本店であるボードンハウスに因んで名付けられた、“ボードンカット”と呼ばれる新しいシルエットが、その代表例だ。特徴的なワイドラペルにグラマララスなウエストシェイプなど、テーラリングのディテールが光る。 グレーのテーラリングに続いて登場したのは、ナッパレザーのドライビングジャケットやトレンチコートなど、旅人のために作られたアウターウェアだ。ハウスのシグネチャーであるカーコートはシアリングを使用してラグジュアリーに仕上げ、チョコレートブラウン、クリームといった温かみのあるエレガントな色調でまとめられている。ボードンハウスのアトリエでは、ビスポーク・テーラリングだけでなく、ビスポーク・レザーを提供しており、サヴィル・ロウ以外の英国ラグジュアリーハウスとしてはユニークな存在として知られている。ヘリテージからインスパイアされたデザインをベースに、そのビスポーク・レザーの技術をもつダンヒルならではのカッティングと贅沢な素材を使ったタイムレスなアウターウェアが多く登場した。 ショーの中盤では、キャメルからネイビーへと展開。コーデュロイのダブルブレストのセットアップは軽やかなスニーカーではずし、プリーツ入りのハイウエストのグルカパンツにはボリュームのあるマウンテンブーツを合わせ、Vゾーンはスカーフで華やかに彩ることで、英国で生まれたカントリー・ジェントルマンのスタイルをダンヒル流に現代的かつエレガントに魅せた。 フィナーレは、ブラックから、バーガンディーやブラウンのベルベット、そしてオールホワイトのイヴニングウェアのバリエーションが登場。サイモンが手がけた新生ダンヒルは、コレクションの41ルックを通して、ブランドの伝統に息づく車やスポーツからクラシックなブラックタイまで、英国の伝統的なジェントルマン・スタイルを現代的に表現した。ひとつひとつのアイテムは、シンプルなデザインと上質な素材で仕上げているが、こだわりのディテールや巧みな小物使いのスタイリングで現代的にアップデートし、ワンランク上のメンズワードローブに仕上げている。 サイモンはコレクションについて、以下のように述べている。 「このコレクションは、私たちの原点と、独自の英国ラグジュアリーハウスへの進化を称えています。ダンヒルは、車、スポーツ、文化的なイベントからクラシックなブラックタイを締める瞬間まで、人生においてより上質なものを楽しむ男性のためにデザインしています。それは、私たちが常にベストを尽くしてきたことです。私たちは、このコレクションで洗練された国際精神を再び捉えることができたと思います」 英国の老舗ブランドらしい現代的なエレガンスを表現したサイモンによるファーストコレクション。第1弾は9月に全世界で発売され、10月、11月にも発売される予定だ。