夏の風物詩「つりしのぶ」出荷 江戸から続く工芸植物 目にも耳にも”涼”お届け
兵庫県宝塚市の「つりしのぶ園」で夏の風物詩、つりしのぶの出荷が最盛期を迎えている。 【動画で見る】つりしのぶを作る工程 つりしのぶは江戸時代からある伝統工芸植物。4年間育てたシノブの苗を球形の土台に植え、さらに1年半ほど育てて作る。暑い夏に清涼感と風情を楽しめる。 主力は10センチ玉。疫病よけや厄よけの願いを込めた南部鉄器の風鈴を付けて出荷する。 近年は中元の贈り物などで全国から注文が舞い込む。今シーズンは約5000個を出荷する予定。出荷は8月中旬まで続く。 園主の市原誠さん(78)は「これから暑い日が続くが、つりしのぶと風鈴の音色で涼しく過ごしてほしい」と笑顔で話す。(山田凌)
日本農業新聞