柏に「ベルばら」マンホール登場 作者・池田理代子さんゆかりで11日から オスカル、王妃デザイン
柏市は、「ベルばら」の愛称で親しまれる人気漫画「ベルサイユのばら」をデザインしたマンホール3種類を11日から市内に設置する。作者の池田理代子さんが市内在住の20代半ば、少女漫画誌に「ベルばら」を連載したことから、市制施行70周年記念事業として市が池田さんにマンホール制作を打診し快諾された。 1972~73年に「週刊マーガレット」に連載された「ベルばら」は、将軍家の跡取りで女性ながら「男子」として育てられた軍人オスカルを主人公に、王妃マリー・アントワネットなど実在の人物を配し、絶対王政から革命に至るフランスを描いた大河作品。テレビアニメや映画化、宝塚歌劇団による上演などで、幅広いファンに愛され続けてきた。 市が設置するマンホールは、オスカルとマリー・アントワネットが単体で描かれたデザインと2人が並んだデザインがあり、それぞれ柏神社前、日立台公園前、柏高島屋前に1枚ずつ設置する。制作費と池田さんに支払う15年間分の著作権料は計約100万円。市によると、「ベルばら」がデザインのマンホールは全国初という。 池田さんは父親の転勤で中学1年から柏市に引っ越し、市立柏二中を卒業。20数年間を市内で過ごした。池田さんは「今回の話にはとてもご縁を感じる。両親が存命だったらきっと喜んで面白がったと思う」とコメントしている。 小学生時代にベルばらのテレビアニメのファンだったという太田和美市長は「主題歌を今も思い出す。マンホールを見に多くの人が柏を訪れてくれれば」と期待した。来年4月ごろから記念のマンホールカードの配布も予定している。