子どもにも大人気「それってあなたの感想ですよね?」意見が違う相手にどう向き合うべき?ひろゆき氏「自分の意見を強く言えばいいだけ」本田圭佑「考えが違うのは当たり前」
ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者・ひろゆき氏の発言「それってあなたの感想ですよね?」が、子どもたちに人気だ。ベネッセホールディングスが2023年に実施した小学生の流行語調査では、4位にランクインした。 【映像】ひろゆきの名文句「それってあなたの感想ですよね?」炸裂の瞬間 相手と意見が異なる時に、どのようなコミュニケーションを取るべきなのか。『ABEMA Prime』では、「生みの親」であるひろゆき氏と、こうした風潮に一石を投じるサッカー選手の本田圭佑氏と考えた。
■生みの親・ひろゆき氏「大人が自分の意見を主張できなくなっている」
ひろゆき氏は、浸透する背景に「大人が自分の意見をちゃんと主張できなくなっている」と現状を指摘する。「子どもに『感想ですよね』と言われたら、自分の意見を強く言い返せばいい。『根拠はないが、そう思う』でも、一つの意見だ。『感想ですよ』と言われたら、なぜかキレるという反応が増えているのが問題だ」と述べた。 ギャルタレントのあおちゃんぺは、「いきなり言われたら驚くかもしれないが、流行っているとわかれば、対処法は準備できる」と語る。「私もXでよく『あなたの感想ですよね』と言われるが、『感想に決まっている』と返すと、なんの返答もなくなる。発言しただけで『論破した』と思っていて、その先を用意していないから、こちらが先を言えば一発逆転しやすい。割と弱い言葉だ」とする。 前安芸高田市長の石丸伸二氏は、「子どもの主張ぐらい論破し返すのが大人だ」と考える。「何を言い負かされているのか。自分だったら、相手にとことん付き合って、『どこが矛盾しているのか』と、一生懸命議論する」と受けて立つ構えだった。
■子どもには使ってほしくない?親心も
モデルでタレントの西山茉希は、小学生の親として、「子どもが流行語を『音』として楽しむのはいいが、一番脳が柔軟な時に、『人の意見を吸収する前に使うワード』と認識するのはどうなのか?」と訴える。その上で、発言に込められた「気持ち」でも変化すると指摘した。「『私はこうしたい』と思って使うならいいが、小馬鹿にして『あなたの意見、もういいんで』と返すノリが当たり前になってしまうと、親としては嫌だ。『そんなの関係ねぇ』などの流行語より、ごく日常に近いフレーズゆえに、勘違いが起きやすい」。 本田氏は「西村さんが言うのと、子どもが言うのとでは違う」と考察する。「子どもがどのようなニュアンスで言っているか。ナメて言っているなら話にならず、教えないといけない。西村さんは相手を小馬鹿にして、ナメていても生きていける。でも子どもはそうではない」とニヤリ。 一方で「画期的な社会現象だ」と、評するのは石丸氏。「『意見が違う人と、どう議論するか』と問われがちだが、親子でも兄弟でも、意見が違って当然だ。そう感じた時に、『あなたの感想ですよね』の一言が、日本社会を揺るがした」と語った。