WBC来年3月9日に開幕!栗山監督率いる侍ジャパンは13年ぶりの世界一奪還を果たせるか…初代優勝戦士の里崎氏の見解は?
果たして日本は世界一の称号を取り戻せるのか。 第1回大会の優勝メンバーで、前回大会は全試合をラジオ解説で現場取材した元千葉ロッテで評論家の里崎氏は「準々決勝から一発勝負ということになればミスをしたチームが負けます。逆に言えば日本はミスさえしなければ勝てますよ。前回大会の米国戦は、松田と菊地のミス、前々大会のプエルトリコ戦もダブルスチールの内川の走塁ミスが響きました。優勝できる力はずっとありましたからね」と主張した。 栗山監督は11月の豪州との強化試合で「野手には方向性を出したい」という考え方を示したが、里崎氏は「それは無理」と否定的だ。 「怪我もなくコンディションもいい。結果が伴い調子がいい。本人が出場したいし、球団も許可する。そういう条件が揃った選手の中から選ばねばならないので、11月の時点で決めても、その選手がWBC前の2月に、どんな状況なのかわかりません。投手も含め、本当にメンバーが決まってくるのは直前ですよ」 そこで「怪我がなく、もし明日WBCがあれば」という前提で「今結果を残している選手を軸に」一足早く里崎氏に独断で侍ジャパンメンバーを選出してもらった。 野手は、捕手・中村(ヤクルト)、一塁・大山(阪神)、二塁・山田(ヤクルト)、三塁・村上(ヤクルト)、遊撃・坂本(巨人)、左翼・松本剛(日ハム)、中堅・塩見(ヤクルト)、右翼・鈴木誠(カブス)、DH・佐野(横浜DeNA)。「調子と結果」を重視したため2リーグ制になって史上最速のマジックを点灯させたヤクルトから4人が選ばれた。 投手は、先発が山本(オリックス)、青柳(阪神)、大野雄(中日)、千賀(ソフトバンク)、ダルビッシュ(パドレス)、山岡(オリックス)、佐々木朗(ロッテ)で、抑えが大勢(巨人)という布陣だ。里崎氏は、他にも筒香(パイレーツ)、秋山(広島)、柳田(ソフトバンク)、吉田(オリックス)、近本(阪神)、木下(中日)、牧(横浜DeNA)といった名前も候補に挙げていた。 そして、大谷については、「調整方法とコンディションを考えると準決勝の米国ラウンドから合流するのがベストでは。そこで1試合に先発・DHの二刀流で出場し、もう1試合はDHでフル回転してもらうのが理想でしょう」という。 第1回、第2回大会では、日本ラウンドから参加したメジャーリーガーのイチローがチームの支柱となって世界一に輝いた。だが、大谷の場合は、里崎氏が提言するように、ここ2大会越えられなかったベスト4の壁を打ち破るためのターボエンジンのような役割になるのかもしれない。 「ジャパンのチームとしても前に進まなきゃいけない大切な試合になってくる」と栗山監督が位置づけている11月の豪州戦で栗山ジャパンの輪郭が見えてくる。 (文責・論スポ、スポーツタイムズ通信社)