NHK子会社 社員が200万円超の経費を不正利用 謝罪 諭旨解雇&取締役3人が報酬の一部を自主返納
NHKの子会社「株式会社NHKアート」は30日、社員が会社の経費で私的な物品の購入を繰り返していたとして謝罪した。不正利用は2017年から7年間に渡り、209万7661円にのぼると公表した。 【写真】NHKアートの発表 「NHKアート」は、番組美術を始め、イベントやホール運営などさまざまなフィールドのコンテンツを、企画からアウトプットにいたるまで、ワンストップで提供・プロデュースする美術制作・デザイン会社。この日同社は公式サイトを通じ、「社員の懲戒処分について」とするお報道資料を公表した。 同社によると、総合美術センター管理職(美術業務担当)が、2017年から7年間、会社の経費で私的な物品の購入を繰り返していたという。また、業務で使用した物品の一部を自宅に持ち帰るなどしていた。社内調査で判明した70件の購入代金209万7661円を弁済させ、持ち帰った物品は返却させると発表。また、この社員は諭旨解雇としたと報告した。 さらに担当部長と部長については「上司として業務の管理・監督が十分でなかったと判断」し、減給処分を発表。また「NHKの担当理事が当社の取締役3人を厳重注意しました。3人は、経営上の責任を明らかにするため、報酬の一部を自主返納することとしました」とし、平田恭佐代表取締役は自主返納30%を1か月、松木孝太郎専務取締役は自主返納30%を1か月、荒木利幸取締役は自主返納50%を1か月とすると発表した。 同社は「当社の社員としてあるまじき行為であり、深くおわびいたします」と謝罪し、「社内のチェック体制を再構築、強化し、再発防止に向けた全社的な取り組みを徹底してまいります」と再発防止を誓った。