頑張りすぎて苦しい人に、世界的瞑想家が教える本当のしあわせとは?
あなたはいま、迷いや不安のない充実した毎日を過ごせていますか? 10年後、自分らしくイキイキと暮らす姿が想像できますか? 明確なビジョンをもって将来の姿を描くには、いまの自分が大切。いまの自分が「本当の自分」と胸を張っていえれば、あなたの未来は明るくひらけていきます。 20カ国での指導歴をもつ瞑想家・ヨガ指導者のニーマル・ラージ・ギャワリ著『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)では、ヨガ哲学の叡智から著者が導き出した、人類共通の問題を解決する方法が詰まっています。「救われた、生きやすくなった」と感謝の声が届くその教えをご紹介していきます。 【この記事の画像を見る】 ● 生まれたときの純粋な自分に戻れば、幸福を感じられる 本当の自分に戻ってラクに生きる練習――。 この連載のタイトルを見て「本当の自分って何?」と思ったかもしれませんね。「今の自分はニセモノなの!?」と混乱した人もいるかもしれません。 私は、その問いかけはとても大切だと思います。 なぜなら自分の気持ちや意見を抑え込んで他人に合わせたり、親や先生が言うままに自分の進路を決めたりするのは、「本当の自分」を生きていることにはならないからです。そして、そこから抜け出すことで、私たちはしあわせになれるからです。 私はみなさんが本当の自分を見つけて、もっと正確に言うと本当の自分に戻って、毎日しあわせを感じられるお手伝いをしたいと思っています。 ● さまざまな職業、年齢、性別の人が、一様につらさを抱える現代 少し自己紹介をさせてください。 私はネパールで代々ヨガを教える道場に生まれ、幼いころから瞑想とヨガを学んでいます。 10代のうちに指導者となり、ネパールまで学びにくる世界各国の方々や、ネパールのロイヤルファミリーにも指導していました。現在は縁あって日本で、瞑想やヨガの講座を開いています。 私の講座にはさまざまな人がいらっしゃいます。 サラリーマンや自営業者、家庭の主婦、学生、会社経営者や著名人、スポーツ選手、芸能人など、職業も年齢、性別もいろいろです。そんな方々が一様につらい気持ちを抱えていらっしゃいます。 「ストレスが溜まりっぱなしです」 「職場で怒られることが多くて嫌になります」 「友だちがいないのはどうしてでしょう?」 「自分に自信が持てません」 「何をしてもうまくいかなくて嫌になります」 というような声をこれまでたくさん聞いてきました。 ● 悩みの種は増える一方 たしかに現代社会は複雑になりすぎていると感じます。 ヨガの起源までさかのぼること5000年前の世界であれば、人を悩ませることは少なかったはずです。生きるための食べ物を得て、家族が安全に暮らせることだけを考えればいい時代でした。 ところが21世紀の現代では、悩みの種は増える一方です。 お金、学歴、出世、学校や会社などの世間で生き抜くための人間関係、結婚、出産、個々人の生き方、医療の進化による死に方の選択、SNSでの誹謗中傷……。果てはAIが人の代わりに仕事をするようになって、人の存在価値さえ危ぶまれるとなると、悩みや不安が増えるのは当然です。 がんばればもっとしあわせになれる、これまで以上にもっとがんばって必要なものを手に入れたいと考える人もいるかもしれません。 でもこの「もっと」はきりがありません。いつまでがんばり続ければ充足感や幸福感が手に入るのでしょうか。過剰ながんばりを続けていては、自分自身の消耗につながらないでしょうか。 みなさんも、生きていくうえでのつらさや、周りから強いられる我慢、無言の圧力、自己犠牲といった、何かしらの苦しさが思いつくと思います。 そのせいか、「先生には悩みや不安はないのですか?」と聞かれることもよくあります。そして私の答えは「YES」です。 私は悩みや不安を感じることがありません。練習によって、自分で物事を選びとる強さを身につけているからです。 ● 現代生活に疲れた人から受け入れられている理由 ヨガの考え方では、生まれたときの純粋な自分に戻れば、しあわせになれます。本来の自分に戻るだけで、人は幸福を感じられるのです。このシンプルな考え方が、「もっと欲しい、もっとしあわせになりたい」という考え方に疲れた人々に、受け入れられているのだと思います。 この連載ではみなさんがしあわせに生きるために、自分らしく自由に生きるために、本当の自分に戻ってラクに生きる練習を紹介します。 目の前にある無数の選択肢からよりよい選択をして、毎日しあわせを感じ続けていただければ幸いです。 ※本稿は『世界的瞑想家が教える本当の自分に戻ってラクに生きる練習』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
ニーマル・ラージ・ギャワリ