新広島駅ビル開業へカウントダウン 2025年3月24日まで100日切る 「ミナモア」4階・6階に学生のアイデアを
4階・6階の空間デザインを学生コンペ
一方、開業へ向けた動きに県内の学生たちも加わっている。新広島駅ビルの商業施設「ミナモア」の4階と6階の共用空間の活用方法について学生のアイデアを取り入れようと、ミナモアを運営する中国SC開発はコンペを開くことにした。 広島・呉市の呉工業高等専門学校。教室に集まった学生たちはコンペのための検討会議を開いていた。建築学科の5年生を中心としたメンバーがコンセプトなどの資料を参考にしながら想像を膨らませ、熱心に意見を交わしている。 6階の共用空間について考える学生たち。 「ここに何を置くか…。目印になるものと時計と…」 「自分たちでつくれるから実現の可能性はプッシュできるポイントだと思う。オブジェにしても自分たちでつくれるもののほうがいいのかな」 別のグループは4階の共用空間の使い方を話し合っている。 「吹き抜けとの関係は、光の受け渡しをどうしてもここで実現したいと思っていて」 商業施設の内装を提案する初めての機会。人の細かい動きをイメージしながら知恵を絞っていた。
若者がつくる“広島の玄関口”
同じくコンペに向けて力を注ぐのは、広島市の安田女子大学・造形デザイン学科の学生たち。 「人との交流ができる場所を考えています」 「この空間をつくることで、地元の人にも県外から来る人にも広島の良さに気づいてほしい」 ホワイトボードにアイデアを書き出したメモがぎっしり。学生たちは普段からデザインを学び、コンペに参加した経験もあるという。県内の大学など10校ほどがコンペに興味を示していて、2025年1月中旬以降に審査が行われる予定だ。 今回の学生コンペは、東京や大阪の流行りを安易に提供するのではなく、末永く愛してもらうには多くの人と一緒につくり上げることが大切だとの思いから企画された。中国SC開発・竹中靖社長は、新しい駅ビル開業までの日数を示すカウントダウンボードの前で「広島の街を楽しむ雰囲気や笑顔であふれる景色が頭に浮かんでいて、それを目指したい」と意気込みを語る。 新しい広島の玄関口にふさわしい空間を、若者の視点で実現してほしい。 (テレビ新広島)
テレビ新広島