【デスク便り】“伝説の新馬戦” ウィルソンテソーロとガイアフォースの新馬戦も強烈でした
「伝説の新馬戦」。ひとつ選ぶとなれば、ファンそれぞれで意見が分かれることでしょう。 【写真】新馬戦でドウデュースと並んで走るガイアフォース 僕は、やっぱり08年10月26日京都5R(芝1800メートル)です。1着アンライバルドは、のちの皐月賞馬。2着リーチザクラウンは、きさらぎ賞とマイラーズCを制し、ダービーでも2着に入りました。3着ブエナビスタは、G1・6勝の歴史的名牝になりました。4着スリーロールスは菊花賞馬。5着エーシンビートロンは、佐賀サマーチャンピオン覇者に。いま振り返っても、すごい面々がデビュー戦で顔をそろえていたものです。 今年のチャンピオンズC出走馬にも、超好メンバーの新馬戦を経験していた馬がいます。 その1頭が、前走で佐賀のJBCクラシックを制したウィルソンテソーロです。21年8月28日新潟5R(芝1800メートル)でデビュー。同レースを6馬身差で圧勝したのが、あのG1・6連勝馬イクイノックスです。3着サークルオブライフは、阪神JFを制しています。4着サトノヘリオスは、スプリングSとラジオNIKKEI賞で3着。そして、イクイノックスから1秒9差の6着だったのが、ウィルソンテソーロでした。同じ新馬戦からオープンまで出世した馬は他にもいます。2秒1差9着キングズパレスは、今年の新潟大賞典と七夕賞で2着に入りました。こうして見ると、豪華メンバーの新馬戦だったのだと改めて感じます。 今年のチャンピオンズC出走馬には、レベルの高い新馬戦を戦っていた馬が、まだいます。ガイアフォースです。21年9月5日小倉5R(芝1800メートル)。そう、ドウデュースが勝ったレースです。首差2着が、ガイアフォース。3着がラジオNIKKEI賞を制したフェーングロッテンでした。 新馬戦でイクイノックスと戦ったのがウィルソンテソーロ、ドウデュースと戦ったのがガイアフォース。そのウィルソンテソーロとガイアフォースの初対決は、今年のフェブラリーSでウィルソンテソーロが8着、ガイアフォースが2着でした。今回が2度目の対決です。イクイノックスが引退しても、同世代の5歳馬が競馬界を盛り上げています。 【競馬デスク@大阪中之島】