〝いけず女将〟が「鬼神のように」一心不乱に… 菖蒲打ちの行事がネットで話題に「シンプルに肩と背中が」
崩れない着物の秘密
創業112年の老舗扇子屋の女将として働く大西さん。 京都をテーマにしたさまざまな企画に女将として参加している理由を聞くと「地域に根付いた文化や風習を伝えていけたらいいなと思っています。私たちにとっては当たり前の日常を、他の地域の人が『知らなかった』『面白い』と思ってくれるのは素敵なことだと思います」。 今回、Xの投稿への反応で目立ったのが「こんなに激しく動いて着崩れないのはすごい」といったもの。 その秘訣はあるのか大西さんに聞くと、少し考えた後、「正しい着方を学ぶのが第一ですが、やはり最後は『慣れ』じゃないでしょうか。帯を締める位置だけでも、人によって最適な位置は微妙に違うんです。この感覚は、毎日着物を着ないとなかなかつかめないと思います」と答えてくれました。 一連の取り組みが反響を呼んだことについて「着物姿とのギャップのせいもあるとは思いますが、興味を持っていただけたことはうれしいです。来年以降もまた続けていきたいです」と話しました。 ちなみに、8月のお盆には、海藻の一種のあらめ(荒布)を炊いてお供えにし、精霊送りのために、そのゆで汁を戸口にまく「追い出しあらめ」という行事をやる予定だそうです。