【衆院選】公明の現職引退で維新参戦、公明・立憲と3つ巴「党の顔」も続々応援に入る激戦 大阪16区
読売テレビ
衆議院選挙は27日投開票です。今回、大きく構図が変わり、注目を集めているのが大阪と兵庫の6つの選挙区です。長年、公明が議席を維持してきましたが、維新が初めて候補者を擁立。大阪16区では、立憲の候補者も含めた、三つ巴の選挙戦となっています。 大阪府堺市の3つの区で構成される「大阪16区」。維新と公明の新人、そして立憲の前職の3人による激戦が予想されています。 「ばんざーい」 公明党は当選10回、党の副代表の北側一雄氏が引退。参院選で4回当選したキャリアを持つ新人の山本香苗氏(53)が北側氏の地盤を引き継ぎます。 北側一雄氏 「私の後任になりますので、よろしくお願いします!」 公明・新人 山本香苗 候補 「物の値段が高い、生活が苦しい、そういう皆様の声を直接伺ってまいりました。きめの細かい経済対策を自公の安定した政治のもとで、ぜひとも実現をさせていただきたいと思います」 公明が議席を獲得してきた大阪・兵庫の6つの小選挙区について、「維新」はこれまで「大阪都構想」への協力を得るため、候補者の擁立を見送ってきました。 しかし、昨年4月の統一地方選で、大阪市議会・府議会ともに単独で過半数を獲得。公明への配慮が必要なくなり、今回初めて候補者を立てることに。 維新との初の全面対決に向けて、選挙戦初日から山口那津男・前代表が駆け付けました。 公明・山口那津男 前代表 「政治資金規正法の改正案を出すにしても、野党は一本化できませんでした。他党の皆さんとも話し合って合意を作り出せる、その先頭に山本香苗を立たせてください! 山本香苗、勝たせてください!」 一方、「日本維新の会」公認は新人の黒田征樹氏(44)。 こちらも初日に「党の顔」である吉村洋文・共同代表が応援に駆け付けました。 維新・吉村洋文 共同代表 「(自民党は)裏金議員も、結局公認でしょ。『クリーンな政治』とか言っている公明党だって推薦しているじゃないですか。古い政治をぶっとばしましょう。裏金政治、自民党・公明党の政治ぶっとばしていきましょう。それをやるのは黒田征樹さんです」 維新・新人 黒田征樹 候補 「ありがとうございます。宿題終わった? 頑張って宿題。おっちゃんも頑張るわ」 黒田氏は、13年あまり堺市議をつとめた実績を引き下げ、去年、党の予備選挙で勝利。今回初めて国政に挑戦します。 維新・新人 黒田征樹 候補 「改革と成長を阻む抵抗勢力となっているのが、様々な既得権。われわれ維新の会は組織や業界団体から支援を一切受けていませんし、これからも受けるつもりはありません。しがらみのない政治で国民の皆様が本当に必要とする政治を実現していく」 立憲・前職 森山浩行 候補 「元気モリモリ、森山浩行です!」 「立憲民主党」の公認は前職の森山浩行氏(53)。 直近2回の衆院選では、公明の北側氏に敗れたものの、比例復活を果たしました。今回は、民主党が政権を取った2009年以来、15年ぶりの小選挙区での当選を目指しています。 立憲・前職 森山浩行 候補 「政権交代で政治の大掃除をする。この部分に加えてもう一つは、今の政治の在り方を変えていくということ。働きやすい環境、自分の人生を自分でデザインできるようにしていく、そんな日本を取り戻していきたいと思います」 先週土曜日(19日)には、先月まで党を率いてきた泉健太・前代表も応援に駆け付け、選挙戦への支援を呼び掛けました。 立憲・泉健太 前代表 「同じ穴のムジナと言われたくないといいながら、しっかり選挙で同じ穴に入っちゃってる、それが今の自公政権で。今こそ、この森山さんを国会に押し戻そうじゃありませんか」 維新・公明・立憲の熾烈な三つ巴の戦いを繰り広げる「大阪16区」。投票は、あさって日曜日(27日)です。
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